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妥協なきDelay!!【Logitec・LIC-iREC03P/セミナー編】 [Mono Fellows レビュー]

いやぁ、昨日の台風の影響による雨、雷、凄かったですねぇ。
それでも、午後には上がって、また五月蠅いくらいに蝉が合唱を始めましたから、涼しくなったなぁって感じはまるでなく、むしろ蝉の声をノイキャンして欲しいくらいでした。(^_^;;;
人間が感じる音場で、暑い、涼しいってのは変に思われるかもしれませんが、実際、感じますからね、人間って。
 
さて、なんでこんな前振りかと申しますと、久しぶりに「みんぽす」のセミナー募集に応募して、今週末発売予定のこの“Logitec”製、iPodファミリー対応ステレオマイク【LIC-iREC03P】のセミナーに八月そうそう参加してきたので、そのご報告で御座います。
 
 
LIC_iREC03P_011.jpg “Logitec”と聞くと、Audio&Visual系をかじった方なら、やってたっけ?と言うほのかな疑問符が頭の上に灯る事、必定。
でも、最近、頑張ってるんですよ、ここは。

 
まずはその数々の革新の履歴をまずは復習してからお進みください。

果たして革命は起きてるのか?!【Logitec/LIC-SR500M04PN開梱・外観編】
 
革新にまずは瞬発力が必要だよね。【Logitec・モノフェローズセミナー/LHR-DS02シリーズ・Designed for Walkman編】
 
以外は意外・・・・正当派?!【Logitec・LDS-WM100WH開梱/外観編】
 
以外は、意外と我が儘?!【LDS-WM100WH設置/音質編】
 
やはり革新は起こり始めてる?!【Logitec・LBT-AT100C2開梱/外観編】
 
以外は意外、電池でもパワフル?!【Logitec・LDS-WM100WHアラカルト編】
 
 
はい、復習は終わりましたね。
では、一新されたいつもの呪文、声を揃えてご唱和ください。(笑)

 
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みんぽす
 
このレビューはWillVii株式会社が運営する レビューサイト「みんぽす」から招待されたセミナーに参加して書かれています。
本セミナーへの参加及びレビュー掲載は無報酬です。また、WillViiは掲載内容に一切関与していません(本情報開示と事実誤認時の修正を除く)。本セミナーに参加された他の方のレビューはこちらのみんぽすTBセンターでご覧になれます。(WillVii株式会社みんぽす運営事務局)
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まずは、今回のセミナーを進行して頂く“Logitec”の方々を紹介していきましょう。
 
LIC_iREC03P_004.jpgLIC_iREC03P_005.jpg
LIC_iREC03P_006.jpg 左上から、広報/WEB関連責任者・三村さん、今回、セミナー全般を講演して頂くオーディオ系開発責任者・遠藤さん、一段下がって、今回の製品の直接担当者のオオバさん(漢字をお聞きするのを忘れてしまってカタカナでごめんなさい。)です。


ちなみにこのセミナー参加者は7名といつもより少なめで一つのテーブルを囲む形で行われたのです。
やはり、セミナーはこの位の人数で、割と近接した形の方がホッとしますね。
 
では、セミナー内容を掻い摘んで参りましょう。

 
LIC_iREC03P_007.jpg
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冒頭に三村さんから、“Logitec”ってどんな会社かという説明がありました。
前回、参加してるのですが、拍子抜けするほどあっさりとした説明で終わってしまいました。
要はね、“Logitec”さんて、意外と世界初とかという称号を数多く持っていて、“AudioVisualComputer”の融合を目指して日夜、製品作りに勤しむ会社さんであるという事です、ハイ。

 
LIC_iREC03P_010.jpg
次にいよいよ、今回の講演者・遠藤さんの紹介があり、三村さんからバトンタッチです。
 
って、フルネームでフリップが(OO)
それにしても経歴凄すぎませんか。
 
しかも、ご本人から強烈なお言葉が・・・
『拘るの大好き♪』なんだそうです。低価格だからとか高級だからとかは関係なく、いいものを作るために拘り抜いて情熱を注がれるのだとか。
いやぁ、頼もしいですねぇ。

 
LIC_iREC03P_012.jpgLIC_iREC03P_013.jpg
最初にこの【LIC-iREC03P】の開発経緯から。
昨年、発売された先代のステレオマイク【LIC-iREC01】は、ICレコーダー用途として発売したつもりが、その使われ方がバンドなどの生録に使われてたそうです。
やはり、iPodでデモテープの確認などが行われる音楽業界。
末端と言えど、リーズナブルなものはどんどん活用されるんですね。
ただ元々がICレコーダーとしての開発ですから、音割れがしてとてもじゃないが音楽録音には不向きだったようです。

 
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そんな思わぬ反響を受けて、今回はなんと生録機ではすっかりお馴染みとなった《マイクカプセル X-Y方式》、マニュアル録音に自動録音、トドメにアッテネータにピークインジケーターというとても10,000円以下のマイクとは思えない豪華仕様での企画になったんだとか。(^_^;;

担当営業さんでなくても、胃が痛くなるようなてんこ盛り状態。
ホントにこの値段で収まるんでしょうか?

 
ここからは、なぜ《マイクカプセル X-Y方式》が選択されたかを掘り下げてお話しをして頂きました。
 
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まずは、ステレオ録音のマイクレイアウトの紹介から。
 
まずはオーソドックスな《A-B方式》、次に指向性の違うマイク二本を使う《M-S方式》、そして今回選択された《X-Y》方式。
それぞれに抱え持つ、利点、欠点がオーディオにあまり詳しくない方に対しても判るように、某氏の〈間の手〉が入りつつセミナーは進んでいきます。(笑)

 
LIC_iREC03P_017.jpg LIC_iREC03P_018.jpg
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今度は、そんなステレオ録音マイクの常識を各自頭の中に描いてもらうという前振りからいよいよ、核心へと。
こういう説明をこの製品に限って聞くのも当然、贅沢な行為なのですが、さすがに何度も生録機をお借りしてる我が身としては、頭の中でよりよく理解出来ました。
何故、横幅のない機器において《X-Y方式》が選択されてるのかがね。( ̄ー ̄)

 
でも、気になりますよね。《X-Y方式》と言えど欠点である角度と距離の問題は抱えたままなのですから。
 
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ここで登場するのが、夏休みの工作に見えてしまいますが、れっきとした評価試作機クン。
割り箸とセロテープ、輪ゴムを使って随意にマイクの距離と角度を変えて最適距離と角度を求めて録音テストの日々を繰り返されたそうです。
おかげで、本来は【iPhone3GS】発売と同時に発表・発売のはずが、2ヶ月近くも発売日がずれこむ一因になったんだとか。
まさに冒頭の遠藤さんのお言葉通り、発売日をおしてまでの拘りの結果ですよね。
 
そんな情熱を聞きつけてか、このステレオマイクをiPhone/iPodtouchで使う際の心強いアプリ【Rectools02】の開発メーカー・株式会社ユードーさんから共同開発のお話しも浮上し、更にはユードーの社長さん自ら、NY、イタリア出張でこの試作機で生録なさったんだとか。
こういうエピソードって、Appleファンには堪らない話です。
他にもまだまだあるのですが、それはまた後で。(^_^)v

 
LIC_iREC03P_022.jpgLIC_iREC03P_023.jpg
そんな涙ぐましいテストの結果、マイクの角度は90度、マイク間距離は20mm、かつ録音時の置いた場所からの反射音(バウンダリー効果)を抑えるために仰角をつけたレイアウトに決まったそうです。
 
ちなみにマイク間距離は本当にデリケートなんだとか。
どうしてかと言うと、《X-Y方式》だと実は録音する左右のchは逆位置のマイクが担うことになるんですね。
当然、マイクを離すとセンターの定位感は増しますが、離しすぎると本来は左を録音するマイクに入るべき音が右のマイクに先に入ってしまう事になります。
こうなると、音の方向性が逆になり定位感が損なわれる事になります。
これを「逆ハース効果」と言うんだそうです。
詳しくは「ハース効果」でググってみてください。(^_^)b

 
ようやく、マイクレイアウトが決まりました。
お次はマイクユニットですよね。

 
LIC_iREC03P_024.jpg LIC_iREC03P_028.jpg
説明によると、この松下製【WM-55A103】というマイクユニットは当代きっての良デバイスで、或る値段帯で組み込むとしたら他に選択がないほど引き合いが強いものなんだとか。
確かにこのセミナーの予習でググったら、もうどれを見ればいいのか判らないほど、結果が表示されましたからね。
 
LIC_iREC03P_029.jpg
ちなみにこの特性図だけは、セミナー会場で撮影したものではなく、私が松下のサイトから抜き出したものです。
この上下にある特性図のうち、上が今回の採用品。
下が、その後継品のものです。
流石に後継品は口径が9.7mmから、6mmと小さくなってますから良くないですね。
最後まで拘って【WM-55A103】の確保に尽力されたという遠藤さん達開発陣に頭が下がります。

 
こうして音の入り口ががっちり固められると後はこの製品の色づけですよね。
 
LIC_iREC03P_030.jpg
なんと言ってもこの小さな筐体に、マニュアル/自動切りかえの録音機能が実装されてること。
また、音割れをある程度封じるためのアッテネータ装備。
とどめにマニュアル録音にはかかせないピークインジケーター装備。
あれ?でも、マニュアル録音出来るのに、ボリュームがない?って疑問があがりますよね。
そう、このマイク、ボリュームは接続する機器に依存する形をとってるんですよ。
そうする理由も高音質録音に拘った結果なんだそうです。
こんな小さな筐体に搭載出来るボリュームだとろくなパーツがないとの決断からだそうで、もう音に関するプロが作るとここまで潔いのかと感動することしきりでした。

 
LIC_iREC03P_031.jpg
他にも外部マイクを使っての入力が出来たり、USB mini-B端子を搭載してくれてるので、マイクを繋いだまま、iTunesシンクや充電、給電可能と至れり尽くせり仕様。
で、ここで当初予定されていなかったものにウィンドスクリーンがあります。
そのせいで発売も遅れたそうですし、何よりセミナー参加者に貸し出された商品には量産する前のウィンドスクリーンが附属してる事もあって大変、穿かせづらいものでした。
今週末の発売にはきっちりとしたものが附属されると言うことなのでご安心を。(^_^)b

まぁ、そんなちょっとマイナスな空気を吹き飛ばすために、ウィンドスクリーンがなぜ附属される事になったかと言う事も伺ったのでお話ししますね。
先程のユードーの社長さんが、海外で生録された際に、風切り音が凄くて、とてもじゃないが録音できなかったんだとか。
で、我々が風邪などの時に使うマスクを買って、切り刻んでお手製のウィンドスクリーンを貼り付けて再度録音に挑戦されたそうなんです。
 
このエピソードもやはり出発点がICレコーダーなので、そこまで頭が回りきってないところ、フィールドテストによって、足らない部分を暴かれるみたいな地道なものを感じます。
正直、メーカーによってはなぜかこのフィールドテストを軽んじる風潮があるのか疑問でしたが、こう言う突き詰め方をして下さる方がまだまだ現場にいるというのが判って温かくなりましたよ、心が。

 
さて、いよいよここでこのマイクにどのくらいの実力があるのか、使用に差し障りのないオーケストラと楽曲による演奏を生録したものを聴かせて下さいました。
 
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結果はばっちりと歪みなく、大音量の金管から、繊細な楽器の音まで再現されており、その実力のほどが発揮されておりました。
ただ、写真でも判るようにマイクの位置が低いために、ちょっと実際のオーケストラの配列とは違って聞こえてきましたが、逆にそれはそれで正しく録音されてる事の証しですから、しょうがないでしょう。(^_^;;

 
さてここで、やってきました、この言葉。
『世界初』( ̄ー ̄)/

 
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なんと、マイクアダプタとして、“Works with iPhone”認定が初めてなされたんだとか。
しかも、当初この“Works with iPhone”としてマイクアダプタの基準がなく、認定されるべくここでも遅延発生を余儀なくされたんだとか。

 
LIC_iREC03P_034.jpg LIC_iREC03P_035.jpg
そんな甲斐あってか、《X-Y方式》採用生録機の中にあって突出して安く提供出来るだけでなく、その母体となるiPod/iPhone自体の普及を考えると10,000円でおつりがくるマイクアダプタは相当魅力的ですね。
実際、職場でバンドをやってる人間にみせたところ、是非、欲しいと。
作曲したりする時にも、昔と違ってラジカセもないし、メロディラインだけ録音したくても出来ないので助かると。
また、上の表に掲載されてる30,000円 前後の商品だと、思うような商品でない場合、取り返しがつかないがこの気軽な値段なら惜しげもなく選択出来るという意見が多数を占めました。

 
音楽を趣味にしてる人間には相当、ツボのようですね。コレ。(^_^)b
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そして、同じ筐体なのに、なぜか、Walkman用が・・・・
でも、インターフェースが回転しないので、かっこ悪いし、使いにくそう。(爆)

 
LIC_iREC03P_037.jpg
さて、ここで一通りの説明が終わり、機材のチェックと生録準備が始まりました。
 
ここで、セミナーを受けたiPhoneユーザに朗報が。

 
せっかくの高機能を存分に活かすために、今回の商品を使った録音デモを体験する目的で、ロジテックとは無関係の会社のソフトの無償提供を受けることになったのです。\(^O^)/
 
さて準備が整ったところで、本来なら外に出て、生録のはずが・・
生憎、当日は雨模様ということで。

 
LIC_iREC03P_038.jpg なんと、遠藤さんの奥様、登場。
で、まずは録音の伴奏に合わせて、ソロ演奏。
続いて、遠藤さんもフルートを取り出して、デュエットで♪
なお、生録した音は、次回までお待ち下さいませ。

 
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いやぁ、前回のセミナーでフルートを趣味になさってるとはおっしゃってましたが、まさか、演奏して頂けるなんて、こんなセミナー他にはありませんよ。
 
さて、楽しい2時間余りも盛りだくさんの内容に後ろ髪引かれる思いで会場を後にする訳ですが、前回に引き続き、“Logitec”の皆様、“WillVii”の皆様、そして一緒にセミナーを楽しんだ“モノフェローズ”の皆様、ありがとうございました。
 
まだ、どこかで。(^_^)/

 
P.S.
LIC_iREC03P_040.jpg
こんな予告、ありですか?
“Logitec”さん、“WillVii”さん。(^_^;;;

 

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Virgo

>SORI、nice!ありがとうございます。

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by Virgo (2009-08-12 01:37) 

Virgo

>かつぽんさん、nice!ありがとうございます。
by Virgo (2009-08-12 16:19) 

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