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小さっいね、静かだね、熱くないね、そんなHDD誕生!!【Logitec・HD Unit/LHD-ENxxU2シリーズ セミナー編】 [Mono Fellows レビュー]

さて、もう9月も半ばです。
実は、8月末に三度、「みんぽす」さんから招待されてLogitecさんのセミナーを受けておりました。
またも、2週間のお約束を二日も過ぎてしまい、誠に関係者の方々にはご迷惑をおかけしております。m(__)m

元々、手許にあるモノをレビューするのにもドタバタしてヒトの倍以上、時間がかかる体質上、まとまった時間が取れないともうそれはそれは、後回しになってしまうのです。
どうかどうかご容赦のほどよろしくお願い申し上げます。
 
 
それで、今回受けてきたセミナーの内容なんですが

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えー、上の写真でもお判りの通り、PCやデジタル家電とは切っても切れない縁となっている外付け3.5inchHDDユニットの最新型にまつわるお話しと、セミナー参加者も一緒になって行う商品企画会議の体験会というものでした。
 
では、本題に入る前にいつもの注意事項に目を通して頂いて、では。(^_^)/

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みんぽす
このレビューは「みんぽす」の無償セミナーに参加して書かれています。
このレビューはWillVii株式会社が運営する レビューサイト「みんぽす」から招待されたセミナーに参加して書かれています。
本セミナーへの参加及びレビュー掲載は無報酬です。また、WillViiは掲載内容に一切関与していません(本情報開示と事実誤認時の修正を除く)。
本セミナーに参加された他の方のレビューはこちらのみんぽすTBセンターでご覧になれます。(WillVii株式会社みんぽす運営事務局)
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いつものように、参加者並びに関係者の自己紹介タイムや諸注意があって、すかさず本題へと進んでいきます。
ホント、フェローズの方は皆さん、集合時間より早く集まるのでセミナーも早めに始まり予定時間をちょっと超えて終わり、結果いっぱい美味しいお話しが聞けるという素晴らしい集まりなんですよね。

 
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★今回も司会進行を務めて下さった、広報/WEB関連責任者・三村さん
 
さてさて、いつものLogitecさんの成り立ちから始まります。
 
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20数年ほどずーーとHDDユニットメインで成り立ってる会社なのでHDDユニットに掛ける情熱は並々ならぬモノがあり・・・・・・・・以下略。
バキッ!!☆/(x_x)
 
冗談です、冗談、(^_^;;
ですが、お馴染みの沿革なので、詳しくはコチラでどうぞ。

 
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そして、今回のHDDユニット開発にあたって、なんとなんと、第一回モノフェローズセミナーでの座談会の内容の一部がそのまま活かされてる事が紹介されてました。(OO)
 
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まずは開発コンセプトとして3年ぶりの新筐体ということもあって、デザイン・静穏・低発熱の3本柱をもって臨まれたそうです。
 
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そういうコンセプトが確立された背景にこの3年ですっかり、デスクトップ型からノートパソコン主流となった事や、テレビ用の録画用媒体としての新しい環境下での使用が想定される事などがあげられたそうです。
確かに家庭の中心、リビングであまりにも無粋は箱が唸り音を立てていたり、熱を発生してるのは、家庭を預かる奥様方からすると、もう天敵でしょうからねぇ。
分別のつかない赤ちゃんや幼児を持つ時期ならなおさらでしょうし(^_^;;;

 
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更にこの御時世、いくら3年振りとはいえ、HDDユニット市場は群雄割拠、下克上の戦国状態。
当然、コストはあまりかけずに売れなきゃいけない、けど、売れるためには先程の命題クリアが絶対条件。
これは胃が痛くなりますよねぇ。(^_^;;

 
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その大きく矛盾する商品を生み出すためにデザイナー・開発担当による二人三脚開発が決定したのだとか。
 
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★第一回に引き続き、開発のお話をしてくださったストレージチーム責任者・埋橋(うずはし)さん

通常、HDDユニットというのは、13〜15点ほどの部品で構成されてるんだそうです。
それを一気に主な部品を2点ほどまでに減らしてるんだとか。
あっ、ピンと来てない方のために、部品点数には当然、HDDを組み付けるビスなんかも含まれますし、HDDそのものを制御する基盤なんかも入ってきます。
組み付けビスも減らせば、組み立て工程も部品代も浮きますから、結果コストダウンに繋がります。

 
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また、リビングなどに設置してもいても良いと認知されるデザインを求めるとやはり、小さいに超した事がないとの事。
これまた、こういう機器に理解がない奥様方や年配の方に対する配慮なんですよね。
今も昔も家庭内決定権を持つ層に如何にアピールするかが勝負なんでしょうから。
その極限まで小さくする事と、後述する革新的な冷却システムの構造が相まって、HDDの固定もビス4本から2本に減らす事になったのは、妥協のない開発の副産物かもしれません。

 
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そんな厳しい要件を満たしたデザインから編み出されたのが、スライド金型による2ピース構造。
 
ちなみにスライド金型というのは、プラスチック部品ないしはプラモデルを作る際の高等テクニックです。
元来、プラスチック部品というのは鯛焼きのような雄型・雌型と呼ばれる金型の間に樹脂チップを溶かし流し入れ、固まったら抜き出すという単純製法によるものです。
対して、スライド金型は何をするものかというと、平たい鯛焼きに胸びれがリアルについて出来上がってくるのをイメージしてみて下さい。
そういう雄型・雌型だけでは表現しきれない立体物を一回の抜きで完成させるためのものなんです。

 
今回のこのHDDユニットのケースも単純なタッパーみたいな構造ではなく、上下パーツとも複雑な形を実現出来ているのはこのスライド金型のおかげなんですよね。
まぁ、複雑なシャーシ側と、上カバーを3面体にするなんて、ちょっと普通ではないですからねぇ。
金型師さんも面食らったんじゃないでしょうか。(^_^;;
プラモじゃないんですから。

 
ちょっと文章ばかりで読みづらいと思いますが、もう一つここで語らなければならないのが、極小ボディになるために省かれたモノの事です。
まぁ、それが存在すると確実にコスト増とそれに見合わない顧客層からのブーイングが起こる為、ないに超した事はないモノ、それは冷却用のFanでした。
あのFanって五月蠅いですからねぇ。
 
でも、Fanがなければ、アクセスを繰り返し熱くなったHDDを冷やす事は通常出来なくなる事は周知の事実。
では、今回はどうしたのかと言うと、ベルヌーイの定理に基づくベンチュリー効果で冷やす事にしたんだとか。
その名も、ダブルデッキ・エアフロー構造!!です。


ベンチュリー効果って何?って思う方は、まず掃除機を思い出してみて下さい。
普通は広口の吸い込みで吸いますよね。
でも、細かいゴミを吸って欲しい時って、細口のノズルに交換しませんか?
そうすると、スポッと気持ち良く吸い込まれますよね。
同様に、部屋に風を通したい時って、広く窓を開けるより細ーく開けた方がなぜか風通りいいですよね。(^_^)b

 
そうなんです、実は、空気の取り込み口は、広いより狭い方が、より効率的に速く空気が流れるんです。
 
えっ?でも、どちらの例も能動的な力が働いてるから実現可能じゃないかって。
その答えはもうちょっとお待ち下さいませ。m(__)m


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★最後にデザインチームの責任者の矢原(やはら)さんです。

今回のキモ、ダブルデッキ・エアフロー構造の核心に迫る前に、どこにおいても邪魔にされないださくないHDDユニットを目指すためにデザイナー的アプローチがどうだったかという事をお話しして頂きました。
ここでも先程から耳タコ状態で、コスト、コストという言葉が出てるように、デザイン面でもプレッシャーをかけられたそうです。(^_^;;
で、結果行き着いたのが、筐体を塗装するのではなく、金型を改修する事で、塗装と同様の効果を得る事だったようです。
通常、塗装前提だったり打ちっ放しの成形色が多いなか、金型の表面をピカピカに磨き上げる事で、塗装していないのに塗装してるかのような鏡面のボディを生み出したのだとか。
 
一般的には塗装の方がコストが安いと思われるようですが、綺麗な塗装って熟練工ないしは、ロボット塗装で行ったとしても、乾燥中にホコリがついただけで、台無しですし、それを見つける為に検品工程をいれなければならない訳です。
一方のインジェクション成型なら、完璧な金型を作り、成型が終わった後、丁寧に表面を傷つけないように保護して出荷すればいいだけになるので、結果、コストダウンになったそうです。
 
 
さて、ここで一旦、別室に移って、このHDDユニットが出来上がるまでのデザインの変遷なんかを見せて頂いたのですが、デザイン画が撮影不可と言う事でお話しだけと言う事になりました。

 
 
更に別室に移っていよいよ、先程の半信半疑のベンチュリー効果の実験が待っておりました。
 
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部屋に入っていきなり目に飛び込んできたのがここちらのHDD群。
 
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左上から、“緑”、“黄緑”、“赤”、“青”、“水色”、そして“黒”とラベルされてるのは、それぞれ、従来のHDDの縦置き、横置き、某社の縦置き、今回の【LHD-ENxxU2シリーズ】の縦置き、横置き、最後にこの部屋の室温のセンサーを表す色ラベルになってます。
なんとこのHDD達、既にセミナー当日の朝からずーーっと、ファイルの書き込みをしている状態だったんですって。
ご苦労様です。(^_^;;

 
LogitecSeminar02_022.jpg そんな数時間たった状態の各HDDの温度ってどうなっているかと言うと、上から、“黄緑”、“水色”、“緑”、“赤”、“青”、“黒”の順となっていました。
やはり、横置き縦置き、自由と言っても、縦置きが有利なのは一目瞭然ですよね。
 
ちなみに、横置きのHDDの下にスポンジの座布団が敷いてあるのは熱が机を伝って逃げないための処置だそうです。
 
これを見るとファン付きの従来品より、温度が下がってますから、ベンチュリー効果様々ですよね。
この結果を見せられたら、買う時は間違いなく選びますよね。
だって静かで、熱くないんですもん。

 
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さて、ここでリクエストで、実際に稼働してるHDDユニットを分解して頂きました。
うわぁ、ホントに隙間なくぴったりとHDDが収まってます。
しかも、部品少なっ!!!
これは組み立ても間違えないですし、組み立て負荷もかなり軽減出来ますね。

 
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で、この緑の枠部分が、空気の通り道になってる訳です。
この構造なら、確かに空気は通っても奥までホコリがいかないから、安心ですねぇ。

ちなみにLogitecでは、HDDの回転数は5400回転のものだけを使用されてるそうです。
結局のところ、高回転型の7200やその上のモノは、余計な熱の発生原因にもなるし、現状の使われ方ではアドバンテージがないので採用されないのだとか。

 
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一通り実験が終わって、従来機種と重ねて親子カメ状態にして貰いましたが、小さいですねぇ。
この従来機、勤め先でも使ってるのですが、使う時だけ接続するのに結構辛いものがありますから、このコンパクトさは、大きなアドバンテージです。(^-^)b

 
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さて、こんなに濃い内容なのにこれで半分の時間でして、後は、上の写真にあるように商品企画の一部を体験させて頂きました。
こちらに関しては今後のLogitecさんの実際の新製品に大きく関わる事ですので、総て割愛させて頂きます。
ただ、非常に面白かったですとだけ付け加えさせて頂きます、感謝の気持ちとして。
 
最後に、参加人数も通常より絞った形でのセミナーをご提案頂いたLogitec並びにWillVii関係者の皆様のご尽力、傷み入りました。
また、ご同席下さったモノフェローズ
の皆様、楽しい時間の共有ありがとうございました。
 
また、どこかで(^_^)/


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Virgo

>kanchinさん、nice!ありがとうございます。

>くまにぃさん、nice!ありがとうございます。

>蔵三(ぞうさん)、nice!ありがとうございます。

>かつぽんさん、nice!ありがとうございます。

>あるがさん、nice!ありがとうございます。

>店員佐藤さん、nice!ありがとうございます。

>ガッツさん、nice!ありがとうございます。

>コジコジさん、nice!ありがとうございます。

>Kさん、nice!ありがとうございます。
by Virgo (2009-09-14 23:29) 

Virgo

>Succhiさん、nice!ありがとうございます。
by Virgo (2009-09-16 17:35) 

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