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21世紀が誇るB級映画!!【iron-sky(アイアン・スカイ)】 [映像・音楽]

超大型の台風17号が近づきつつありますね。
お陰で折角の秋ムードが少しじめっとした夏モードに引き戻された感があります(^_^;;)
この台風が通り過ぎてくれればきっともう秋モード全開になると信じてやまない週末です。
 
さて、そんな微妙な天候の中、例によって金曜のレイトショーを敢行して参りました。

iron_sky_001.jpg
観てきたのはこちら【iron sky(アイアン・スカイ)】です。
ネットで大盛り上がりを見せた超B級映画なのですが、その余りのネタにこれは行くしかあるまいと封切りを指折り数えて待ち構えておりました。


キャッチフレーズが『ナチスが月から攻めて来た!!』と如何にもB級テイストたっぷりの煽りながら、中々どうして皮肉たっぷりパロディ満載のいかした映画でした。

iron_sky_002.jpg
↑カーソルを合わせると(iPhone/iPadの場合はタップすると)背表紙の画像になります。
パンフの裏表紙にあるのは冒頭でアメリカが46年ぶりに月面着陸を果たす処から始まる処をパロってるんですが、まずはそこで予告では分からなかった事に度肝を抜かれます。だって主人公と思しき宇宙飛行士が黒人でしかも元モデルで物語上のアメリカ大統領の次期選挙戦の為だけに雇われた設定なんですもの(爆)
しかも最後はナチのプロパガンダに心酔してるヒロインと結ばれるんですが、それは冒頭20分も観てれば分かる程で伏線でもなんでもありませんでした。
それより、パンフにあの富野由悠季監督が寄稿してる方がのけぞりました。
流石、キレてる映像人です、あの御方は(笑)


iron_sky_004.jpg
↑カーソルを合わせると(iPhone/iPadの場合はタップすると)Before/Afterします。
そして最ものけぞるのはヒロインのレナーテ・ヒリター役の“ユリア・ディーツェ”嬢です。
冒頭の主人公と思しきジェームズ・ワシントン役の“クリストファー・カービー”との出逢いなんてもう何十年も観た事のないベタなエアロックネタで邂逅するんですが、その事自体はもうねぇ、やっぱB級だよねぇ、と思っちゃう程、エロも何も感じないものなんです。それが地球にあるガジェット(これは是非、大スクリーンで観て欲しいので敢えて伏せます)を取りに斥候するアダムスキー型UFO戦闘機に密航して地球の文明に触れたらあれよあれよと超絶ブロンド美人になってしまうんですよ。
上の画像でどうぞ、ご確認下さい。
パンフからの切り出しなのであまりインパクトはありませんが、実際にスクリーンで観るともの凄い衝撃が奔りますから(爆)
あーー、予告でみたナチの美人はこの人だったのかと漸く物語が転がり出すんです。
他にもチャップリンのあの映画がプロパガンダに敢えて使われてる事でその本物を観て真実を知った時のヒロインの落胆ぶりが観てる観客の笑いを誘うなんて本来の喜劇以上に悲劇ですから。そしてキャッチの『ナチスが月から攻めて来た!!』がやはり釣りであり、真実はこの作品の終わりが実は宇宙戦艦ヤマトの始まりに繋がるんじゃないかと思わせる終わり方で締めてる処でしょうか。

↑※この宇宙戦艦ヤマトに繋がるって言うのは本当にただ観た映像から私が受けるもので実際はもっと救いのない終焉が皮肉たっぷりに描かれています。

この時代にまさかこんな稚拙な特撮部分をチラ見せながら大半の部分はそこらのハリウッド作品と変わらないクオリティで押し切るパワーに映画ってやはり監督達作り手の思いが強いかどうかだよねって再認識させられました。
実に見事な怪作でした。
なお、このレビューで観たくなって肩透かしを食らっても当方は一切、責任は持てませんので悪しからず。実際、観に来てた方で冒頭20分で劇場を後にする方がいらっしゃいましたので(^_^;;)



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