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おまけの方が値段が高いんじゃないのだろうか?【角川コミックスA・氷菓 3巻 オリジナルアニメBD付き限定版】 [映像・音楽]

まだ少し先日の雪の爪痕を残す首都圏ですが、爪痕が残る場所は人が流れていない場所(例えば一部の駐車場や集合住宅、法人に隣接する道路)ばかりなのが何とも切ないですね。そう言う場所は率先して雪掻きする人間がいないんだなぁと思う訳で私なんか集合住宅住まいですし、階段部分が少しの雪で埋まってしまうので雪が降ったら雪掻きは必須行動になってしまってるので当然が如く周りの道路まで掻いちゃうんですけど、それって普通の心理じゃないんですかね?

そんな前置きとは裏腹に先日、ようやく発売になった【氷菓 3巻 オリジナルアニメBD付き限定版】を買ってきました。とは言っても昨年の内にちゃんと予約してあったから買えたのであって、こういう限定版のコミックスがフリーで買える状況ではないのはご承知おき下さい。
ただ、コミックスに限らず最近のこういう流通物はこぞって予約が瞬間的に終了すると言う異常さはどうにかならないものかと憂う気持ちはずっと持っているんですよね。


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しかもタイトルにした通り、どう考えても本体のコミックスの値段よりこのTVアニメの第11話と第12話の間の作品となる第11.5話「持つべきものは」と言うBlu-rayメディアこそおまけではなくこのパッケージメディアの本体じゃないかと思うから余計に釈然としないのかもしれません。

さて、この『氷菓』と言う作品は元々、米澤穂信氏の処女作から連なる「古典部」シリーズと言う推理小説を下敷きに今や押しも押されぬ“京都アニメーション”が製作したTVアニメーションです。シリーズの舞台になっている神山市は、「中部地方にあると推定される緑豊かな地方都市」とされていますが、アニメ版の舞台のロケハンは、主に作者の出身地である岐阜県高山市で行われたそうでその町並みの感じが実に良い空間を醸し出しており地方出身者としては大都市圏を舞台にした作品より心に響くのです。
 
学園を舞台とした推理小説は数あれど、省エネ主義者である主人公・折木奉太郎と『私、気になります』が口癖のヒロイン・千反田えるの掛け合いとその二人を取り巻く福部里志と伊原摩耶花の四人が織り成す推論から導き出す仮定の真実が新しくて放送時は欠かさずオンタイムで見てたんです。


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↑カーソルを合わせると(iPhone/iPadの場合はタップすると)緩衝材の下のコミックスとBlu-rayメディアの画像に切り替わります。
このコミックスの表紙もこの限定版用に描き下ろしカバーらしいのですが、想像したよりTVアニメと画調を合わせてるようですね。ええ、そうです。
このコミックスの1巻、2巻は買ってません(爆)
完全に第11.5話「持つべきものは」見たさに買いましたよ。
だってTV放送分はしっかりとBlu-rayで保存済みですし、原作者自らのプロットによる新作となれば外し様がないと考えたからでした。


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↑カーソルを合わせると(iPhone/iPadの場合はタップすると)別アングルの画像に切り替わります。
作品そのものは今と間逆である夏のエピソードなのですが、TVシリーズではほとんど学生服姿がメインだったので水辺でのバカンス的要素とは無縁なのでより新鮮に映りました。しかも原作者のプロットを私が割りと好きなエピソードである第20話「あきましておめでとう」の太田里香さんがコンテ・演出なので季節的にもそれと対をなす作品に仕上がっており、買って損はなかったです。
謎解き自体は一話で完結せざるを得ないのでスーパーライトだったのが惜しいですけど、心の襞を育む良い繋ぎ目としては十分にその役目を負うに値する出来なので目を瞑る事にします。
 
作品的に一定の結末を迎えた終わり方なので第二期製作は難しいでしょうけど、たまにOVA的な展開があればまた買ってみたいものです。



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