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主題歌に惹かれて観ました♪【映画・リアル〜完全なる首長竜の日〜】 [映像・音楽]

金曜、土曜と連日、映画を観てきました。
普通なら金曜日に観た映画の方からレビューを始めるのですが、今回は逆に土曜日に観た映画から始めてみたいと思います。  
観てきたのは【リアル〜完全なる首長竜の日〜】です。

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劇場で予告編が流れる様になってから“Mr.Children”が歌う主題歌『REM』が気になっただけで観に行ったので当然の如く、原作の事はまるで知らずに観てきた訳ですが、黒沢清監督の紡ぎ出す計算された演出の虜になってしまいました(笑)

原作小説では姉弟設定である淳美(演じるは綾瀬はるかさん)と浩市(演じるは佐藤健くん)の関係も本編では小学生の頃、飛古根島で過ごした幼馴染みであり、現在は恋人同士という設定になってますし、何より自殺(プロローグではそういう設定)により昏睡状態なのは浩一ではなく淳美だと言う事で幕が上がります。
この昏睡状態の淳美と意識下で会話が出来る「センシング」と言う先端医療を介して物語は進行していくのですが、「センシング」中に現れる「フィロソフィカル・ゾンビ」と言う存在が実に凝った演出によりどのシーンが現実でどのシーンが(そもそも誰の)意識下なのと言うのが入り混じってちゃんと画面の端々まで追ってないとまんまと監督の仕掛けた罠に嵌まっていきます(爆)


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↑カーソルを合わせてクリックすると(iPhone/iPadの場合はタップすると)別ウィンドウで展開します。
実は黒沢清監督の作品を劇場で観るのは初めてなんですがサイコスリラーがお手の物なだけあって物語が紐解け始めるまでの中盤まではCGだったり役者さんに求める演技だったりの計算が凄かったです。私は途中から画面から受ける違和感から本来なら終盤手前で漸く語られる真実に驚く処を序盤から中盤、浩市の服装(色の変化)だったり、浩市が運転してるシトロエンC3の車外の合成が敢えて昔ながらの合成だったり「フィロソフィカル・ゾンビ」の存在だったりで、一つの仮説を立てる事が出来ておっ、やはりそうかと( ̄ー ̄)とさせられたのでした。
 
ちなみに上の画像のはるかさんと健くんの瞳に映ってるものこそがキーです。 パンフが小さくて横長なスタイルなのもポイントが高かったです。
パンフももうでかけりゃいい時代は終わってると思ってるので、ね(^_^)b


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後はこの完全なる首長竜の絵が登場するシーンもホント、この作品のターニングポイントになる処なので、そう言う意味でも良く出来たパンフです。

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ちなみにパンフにはこうして袋とじならぬ封緘がしてあるので開けちゃ駄目ですよ。絶対。

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後、この封緘の直後にも観る前に読んではいけない部分があるので基本、観終わってから買った方が良いパンフだと思います。
 
冒頭では淳美が「どうしてかな・・・・・生まれたときからずっとこうやって一緒に暮らしているみたいな気がする」と浩一に投げ掛け、終盤では逆に浩一が「どうしてかな、生まれたときからずっとこうやっておれの意識のなかに淳美がいたような気がする」と淳美に投げ返すシーンが実に良くて、この二人にはハッピーエンドで終わって欲しいと感情移入してしまいました。そういう感覚で終盤を迎えると実に拳に力を込めてしまう程の緊張感があって充実した2時間7分を送る事が出来ますよ。
 
観始めた時は何回か観ないと分からないかなぁと思いましたが一回で理解出来たので何回か映画館に足を運んだつもりでこの作品はBlu-rayが出たら買おうと思います(*^^*)



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