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付け耳に付け鼻、付けおでこ、何でもありな映画だったよ(笑)【映画 清須会議】 [映像・音楽]

とても冷え込んだ土曜日は予てから公開を心待ちにしていた映画を観にいそいそといつものシネコンまで出掛けて来ました。そんなに冷え込まないだろうと高を括った格好だったので 観終わって外に出て少しだけ焦ってしまいましたわ。
 
観て来たのは丁度二年振りとなる三谷幸喜監督が手掛ける初の時代劇【清須会議】です。

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この映画、いつもの三谷節、つまりコメディだと思ってるとかなりの確率で肩透かしを喰うのでそこだけは気を付けた方が良いと思います。
パンフの中でも監督自らが語ってますがコメディではなく、人間喜劇なんです。
そう思ってみると実に味わい深いものがあります。


だって、超々豪華キャスト26人が織り成すあの戦国時代の雄、織田信長公の急逝後の跡目相続の戦、清須の評定を舞台にしてるんですから。
しかも、観て驚いたのが、歴史上の人物の誇張とも取れる人相に近づける為に付け鼻、付け鼻、付けおでこのオンパレードで大泉洋さん演じる羽柴秀吉の母上(演じるは戸田恵子さん)に弟(演じるは梶原善さん)が初登場のシーンで振り返ると三人ともあの織田裕二さんの真似をする香取慎吾くんみたいなでかい付け耳状態で振り向くもんだから吹き出しそうになりましたよ(笑)
 
でも一番、意表を突かれたのが織田信長公を篠井英介さんが演じた事でしょうか。
我々が歴史の教科書でみる信長公にそっくり過ぎて大笑いしそうになりましたよ。


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三谷作品では必ず前作からの友情出演があるのですが前作が現代劇である【ステキな金縛り】だったので誰も同じ役名では出て来ないかと思えば、あの西田敏行さん演じた武者の幽霊「更級六兵衛」の生きてる状態での出演だったから、そこまで考えてたのかよって思わず心の中で突っ込んでしまいましたわ。
逆に次作こそ窮すると思うんですが、果たしてそこはどうなるかまた数年後が楽しみです。
 
今回は女性陣が少ないんですが、逆にそれぞれが実にはまり役で特に寧役の中谷美紀さんのはっちゃけた農家の娘さん然とした立ち居振る舞いは圧巻ですし、位の高い女性を演じたお二方はみな、お歯黒に眉毛無しだから妙に怖いんです、つまり鈴木京香さんと剛力ちゃんな訳ですが、でもねぇ、それには訳があったんだなぁと思えるシーンが最後に待ち構えているので是非、背筋を氷らせて下さいませ( ̄ー ̄)
 
今回の作品はアニメ(ジブリアニメとか)でもやれそうな感じだったのでちょっと意外でしたが、歴史の背景と人物関係が頭に入ってると中々どうして、よいキャスティングと演出だったなぁと噛みしめて思える作品でした。
そんな訳で観る人によって評価が分かれそうな作品なので、監督はあの公約を守る事になりそうではありますが私、個人としては時代劇の体はとっていてもそこに描かれる人間の機微に時代は関係ないのだぁと言う想いに駆られ、くよくよせず大らかに生きていこうと思いました。
これは【のぼうの城】にも符号しますから、最近の時代劇の有り様も偉く変わって来て面白いなぁと思う次第です。
では、また。


※関連リンク

これぞ、エンターテイメント!!!【ステキな金縛り-ONCE IN A BLUE MOON-】


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