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痛快、クドカン&三池節!!【土竜の唄 潜入捜査官 REIJI】 [映像・音楽]

あの大雪だった金曜日の翌日、つまりこの間の土曜日は起きてみれば雨にならなかった様でかなりな量の雪が残っていて愕然としてしまいました。チケットを引換た映画が始まる時間に安易に辿り着けるだろうと高を括ってたので結構焦って雪掻きをしつつ劇場へと向かいました。
 
そんな訳で映画を見終わったら踵を返して雪掻きしとかなきゃなぁと映画より雪に気を取られてしまってたのですが、始まってしまえばそんな思いは映画が一時的に消し去ってくれて二時間たっぷりと愉しませて貰いました。

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そんな映画は何かと言うと監督・三池崇史×脚本・宮藤官九郎×主演・生田斗真のトリプルタッグ作品【土竜の唄 潜入捜査官 REIJI】です。

昨年から斗真君のほぼ全裸状態でベンツのボンネットに括り付けられながら疾走するシーンだけが目に焼き付く予告編が鮮烈でこの映画は何?!って感じで気になっていたのですが漸くその全貌を観る事が出来ました。

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要は麻薬に関わる犯罪捜査に於いて警察は逮捕権があるがおとり捜査が出来ないルールがあり、反対に厚生労働省管轄の麻薬取締部(通称・まとり)はおとり捜査は出来るが逮捕権がないと言う縛りのせいで、巨大な麻薬犯罪組織「数寄矢会」を検挙できないと言うジレンマから生まれたのが本作の主人公『菊川玲二』(通称・土竜[もぐら])であり、そんな潜入捜査の機微を描いた漫画を原作とする映画なんですよ。観るまで知らなかったのですがこの原作、なんと39巻にもなるそうで青年誌ベースである事を考えると大変なロングヒット作なんですよね。
 
そんな訳でこの作品、フジテレビの映画部プロデュース作品な事からも当たれば続編ありきな匂いがプンプンしてるのですがそこはそれ、三池監督なのでちゃんと一応の決着が着きますしエピローグで次作に繋がる展開も見せつつ幕を引いてくれてるので一編の作品としてちゃんと見通せました。まぁ、原作を知らないだけかもしれませんが個人的には怖〜いおっさん衆に岩城滉一さんや大杉漣さん、斗真君をフォローする潜入捜査官養成係に遠藤憲一さん、協力する麻薬捜査官に皆川猿時さんに警察署長役に吹越満さん他、錚々たる面々に加え、まさかまさかの堤真一さんが斗真君と義兄弟の血の契りを交わす役で出て来た時はちょっと驚いてしまいました(だって、予告で顔を見てなかったと思うんですもん(笑))
 
どちらかと言うと岡村隆史さん演じる「数寄矢会」の反対勢力である「蜂乃巣会」の若頭補佐「猫沢」とそのヒットマン役である上地雄輔君の方が予告で目立ってて三池監督と言う事もあって【クローズ】っぽいのも想像してただけに後半のアッと驚く数々の展開と鏤められた展開はもうねクスクス笑うしかありませんでしたわ。血も流れるけどこーゆー抗争物にありがちな生臭さが限りなく薄く、どちらかと言うと濃いオジサン達がわいわいやってるお祭り映画にしか見えなくなるのですから。
 
多分、そこがクドカン脚本の妙なんでしょうね。
一番、脳裏に焼き付いてるのはタイトルにもなってる「土竜の唄」でしょうかねぇ。
何せ、濃ゆい遠藤さん、皆川さん、吹越さんを筆頭とする極秘の潜入捜査チームの方々と一緒に何度も熱唱するシーンがインサートされる訳ですがもうね濃すぎて濃すぎて悪夢になって夢に出て来そうな迫力なんですもの、これだけは断言出来ます(`・ω・´)キリッ
 
ちなみにこの作品は次作があるなら観てもいいかなぁと思いつつもその時は劇場でなくても良いかなぁと言うのだけは嘘偽らざる感想です(爆)



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