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ONE!ONE!ONE! 【BRIDGE OF SPIES at TOHOシネマズ 日本橋】 [映像・音楽]

もう松の内が過ぎてしまいました。
ここからは日本全国、確実に通常モードですな。
と同時に冬も本格化するのかこのまま生温いまま推移するのか見極め時ですねぇ。
私は例年通り、そろそろ週末はまたラン&ウォークと洒落込みたいと思ってるんですけどね(笑)

さて、今日も先だっての三連休中に観た映画のお話です。
今年初めて観る新作映画1本目はスティーブン・スピルバーグ監督の【BRIDGE OF SPIES】です。




今までスピルバーグ監督作品で史実に基づく実話的な作品は何故か避けてた感があるのですが、今回ばかりは予告を観てから公開日が待ち遠しくて仕方なかった作品になります。
いざ、観終わってみるとスピルバーグ監督の底力に改めて驚き、私の中で間違いなく何度となく見返したい作品候補の上位に位置する作品となりました。

本作のあらましは今から50年以上前の米ソ冷戦時代、アメリカに捕まったソ連(現在のロシア)のスパイ「ルドルフ・アベル」と彼を弁護する事になる腕っこきの弁護士「ジェームズ・ドノヴァン」、彼ら二人の奇妙な信頼関係を気付いていく人間ドラマとそこに影響を及ぼす事になる米ソ両国諜報機関との確執、本作のタイトルにもなってるドイツにある「グリーニッケ橋」での1対2の捕虜交換を為し得るまでを描いています。
物語は大きく分けて二つの章からなり、検察官から保険関係の弁護を主な任としていた「ジェームズ・ドノヴァン」がソ連のスパイとして当局に捕まった「ルドルフ・アベル」を死刑ではなく、万が一、アメリカ人がスパイとしてソ連に捕まった時の交換材料として生きる選択を得るまでが一部なら、二部はU2高高度偵察機墜落により捕まったアメリカ人パイロット「フランシス・ゲイリー・パワーズ」と運悪くベルリンの壁が出来上がった日にスパイ嫌疑をかけられたアメリカ人留学生「フレデリック・プライヤー」を奪還すべく舞台を東ドイツに移しての捕虜交換を為し得るまでの交渉劇と見る事が出来ます。


BRIDGE_OF_SPIES_001.jpg
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「ジェームズ・ドノヴァン」を演じるトム・ハンクスとロシアのスパイ「ルドルフ・アベル」を演じたマーク・ライアンスの道は違えど背中で語る男としての信念と繰り返し使われる名台詞には終始、痺れますし、似たようなシーンを舞台を変えて見せる事で平和である事の大事さを言葉無しで伝える演出はこねくり回さず平易にでも存外に難しい手法とも言える訳で流石、スピルバーグ監督と言わざるを得ませんでした。
しかも、それらは観客にも分かりやすく伝わる台詞廻しで紡ぐ脚本が素晴らしいとも言える訳で、コーエン兄弟もやはり侮れません。
あんなに緊迫感のあるお話で観客からクスクス笑いも時折、自然と巻き起こり重々しいテーマでありながら端と普通の人間ドラマである事も思い出させてくれるので2時間22分と言う長丁場ですが、あまり時間を感じずに観終わる事が出来ました。
 
ちょうど、実年齢的にも当て嵌まる「ジェームズ・ドノヴァン」の所作を自分に置き換えた時にもっと頑張らなきゃならんなぁと襟を正したくなる程、(`・ω・´)キリッとさせられた映画です。
今年のトム・ハンクスはクリント・イーストウッド作品となる【Sully】も待機しており大スクリーンで人間ドラマをたっぷりと堪能出来る年となりそうです。



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