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これは正に時代劇版『怪獣総進撃(つまり時代劇には外せないオールシーン総演出的な作品)』だね(笑)【無限の住人 at MOVIX亀有】 [映像・音楽]

今日から5月ですね。
今年のGWは一般的に今日明日を休めば最大九日間、大人もお休み出来る訳ですが私にはとんと縁の無いお話でございます。まぁ今年は今日に限っては代休を取ったのでのんびり出来る訳なんですけどね(^_^;;)

さて、そんな5月第一日めにお送りするのは一昨日、ハシゴをして観て来た映画のお話をしようと思います。そう言えばどちらの作品も上映前に流れる予告編は漫画原作のものばかりでしたが観終わってから良く良く考えれば観て来た作品自体、どちらも漫画原作でしたわ(笑)
まさかこんなに漫画原作の実写映画化が蔓延るなんて三十年前には誰が予想出来たでしょうね。




と言う訳で先ず一昨日、眠い目を擦りながら最初に観たのは木村拓哉さんが主演した【無限の住人】です。こちらの原作は友人から面白いからと奨められてたのに全く読んでなくて今回の映画化で初めて時代劇である事を知った位の無知状態で鑑賞に臨みました。
冒頭の10分か20分ほどでしょうか、木村拓哉さん演じる本作の主人公「万次」が無限の住人になってしまうまでがモノクロで描かれており、まるで黒澤映画を観てる様でもあり、凄く引き込まれました。「万次」が無限の存在にされてしまう件に出て来る八百比丘尼が放つチベットのラマ僧由来の「血仙蟲」が「万次」の傷跡を直そうと傷跡と言う傷跡で蠢く様は蟲と言うよりエイリアンっぽいですし、闘いの度に懐から次から次へと異形の得物を取り出す「万次」の様を見るにつけ、手塚治虫先生が描いていた百鬼丸とダブッてしょうがなかったです。
つまり、時代劇好きで手塚先生のファンな私には凄く響く時代活劇になってたって事です(`・ω・´)キリッ


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主人公「万次」をより魅力的に魅せる配役の最右翼は「万次」とって死力になった妹・町と活力になる浅野凜、その両名を演じた杉咲花さんになる訳ですが時にか細く、時に雄々しく啖呵を切るなど、流石、今年の日本アカデミー最優秀新人賞を受賞しただけの事はあるなぁと惚れ惚れしてしまいました。そんな凜の親の敵役であり「万次」が闘うラスボス的存在でもある「天津影久」を演じるは福士蒼太さんですが、その脇を彩るのが「乙橘槇絵」を演じる戸田恵梨香さんとあっては、彼女の登場シーンから最期のシーンまで違う意味で色めき立ちました。
ヒロイン両名共に本作が殺陣デビューとは思えないぐらい迫力があったので裏で相当、苦労されたんだろうなぁと思うと共に、寒い時期の撮影だった筈なのに誰だあんな衣装にしたのはと心の中で叫んでいました(笑)
それ位、妖艶かつ激しいアクションをされてて「槇絵」の変形三節槍がまるで生き物の様に躍動する様と肢体の絡みが良かったと言う事なんですけどねぇ(爆)


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三池監督の漫画原作作品って、私にとって合う合わないが凄くハッキリしてしまうのですが、今作は今まで観た中で一番良かったと思います。活劇としての配役も実に豪華でしたし、時代劇には欠かせない重みを持たせる重鎮の俳優陣(田中泯さん、石橋蓮司さん、山崎努さん)も少ない出演シーンながら苦み走った表情で凄く絵が締まってましたから大満足です。
二箇所ほど、そこはもうちょっとどうにかならなかったのかしらと言うシーンがありましたがそこは温かく目を瞑る事にしました。2時間を大きく越える作品でしたけど、時代劇としての韻は全部、踏んでるのでそれに慣れていれば長さはあまり感じないですし、活劇として愉しめる作品に仕上がってると思います。



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