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SFって言うより、父娘鷹的ロードムービーだね。【LOGAN at MOVIX亀有】 [映像・音楽]

六月に入りましたがまだ入梅ではないらしく、異様な真夏日に多少邪魔された感のある爽やかな初夏をぎりぎり愉しめてる感じですね。今週末は久しぶりに横浜へ行くので何とかそこまでは入梅しないで欲しいものです。

さて、今日は先週の金曜に観て来た映画のお話でございます。



観て来たのはヒュー・ジャックマンが演じる最後のウルヴァリンとなる【LOGAN】です。前二作とも実は映画館では観てないのですが、今作はどうもX-MENのスピンオフとは言え、毛色が違うなぁと感じてたので劇場に足を運んだ次第です。

結論から言うと、完全なロードムービーであり、劇中引用に西部劇の名作『シェーン』を多用するなどSFはあくまでエッセンスとした父娘の愛を描いた作品でした。観終わった後にヒュー・ジャックマンが6年前に出演した【REAL STEEL】を少し思い出しました。

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リミッターを解除した残虐なるローガン(ウルヴァリン)と彼の遺伝子を継ぐローラの肉弾戦はこのパンフの様に圧巻の一言で相当な血しぶきアクションなのに何処か美しく儚さを伴ったものでウルヴァリンとしてではなくローガンとしての最期を迎えるに相応しい出来映えでした。

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よくよく考えると中盤で描かれるチャールズ(プロフェッサーX)とローガンとローラの三人旅はおじいちゃんと息子と孫の関係にも思え、自身に置き換えると結婚もせず、子を為してないとは言え実家で暮らす年老いた両親との年齢的関係ともほぼ一緒で妙に郷愁を感じさせられました。この映画、ローラ役のダフネ・キーンは予告時点ではあんまり良い印象ではなかったのですが、観ていく内に、徐々に表情が変化していき最後には凄くいい女性としての表情を魅せるなど、これからが楽しみな女優さんの一皮剥ける作品に立ち会った気がします。数年後は間違いなく更なる話題作で高い位置での演技を魅せてくれる事でしょう。
2時間越えの作品なれど最後まで固唾を飲んで見守りつつももうつまらなくて座ってられないなんて事もなく何とも濃密な世界感に浸れました。良い最期だったと思います。最後のシーンのXはローガンに関わった人々にとっての人生のクロスロードであり、彼にとっては末期の十字架ではなくクロスロード(X)だったよねと思えるラストシーンがとても心に残る作品でした。



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