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何故、今、この作品をこんな形で再定義しようとしたのだろう?【交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション 1 at MOVIX亀有】 [映像・音楽]

なんか、今週末も荒天っぽくて、週末毎荒天と言うサイクルが確定しそうで嫌な感じです。
まぁ、今週末は特に映画を観に行く事もなさそうなので雨なら雨で気持ちを切り換えるだけですが、この夏から余計な雨などですっかりラン&ウォーク頻度が落ちてしまってそれだけが口惜しいですわ。

さて、今日は先週末に観て来た映画(これを映画と言って良いのかは甚だ疑問ですが)のお話です。



観て来たのはTVシリーズ完結から実に11年の歳月が経った今、「ファースト・サマー・オブ・ラブ」の顛末を描きつつ、TVシリーズを再定義すると言う触れ込みの【交響詩篇エウレカセブン ハイエボリューション 】の第一部です。

確かに冒頭30分弱、初めて描かれる「ファースト・サマー・オブ・ラブ」の件は圧巻でしたが、その後、『PLAY BACK』と『PLAY FORWARD』を多用してまんまTVシリーズの作画を切った貼っただけの映像を延々見せられるのはかなり辛かったです。しかも作画の落っこちた部分も使わざるを得なかったのか、11年経過しても尚、色褪せないと思っていたものがガラガラと音を立てて崩れていく様を見せつけられるとは想像だにしなかったです。それを隠そうとやたら多用するタイピング変換されて表示される各用語、人物紹介、などなどがより痛々しさを増幅するだけでした。TV版の編集映画キングと言えば富野監督だろうと言う感情が心に沸き起こり、同氏の様々なアレンジの足元にも及ばないものをまさか21世紀に入って見せられようとは制作陣にはそんな身になる観客の事をもっと大事にしてよと思いました。
 
やはり、最近、感じる商業アニメとしての最低限度の何かを忘れて制作せぜるを得ない大人の事情の渦に飲み込まれ過ぎてるなぁと強く強く感じました。


EUREKASEVEN_HI-EVOLUTION_1_001.jpg
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※このパンフも1,000yenもして、「鑑賞後に御覧下さい」って注意書きがとても痛い事に観終わってから思うなんて予想だにしてませんでした(爆)


そもそも『HI-EVOLUTION』とご大層にぶち上げておきながら、主人公レントンの取り巻く環境自体も祖父アクセルと暮らしていた件をなかった事にして、ビームス夫妻とのかりそめの家族ごっこをまんま、養父母と言う事に置き換え、ゲッコーステイトの立ち位置すらも随分ソフィスケイトされてしまいってる本作がこのまま、来年、再来年に二部、三部と進めても『HI-EVOLUTION』は起こせない様に感じるのは私が単に歳を取ってしまっただけじゃないと思いたいです。
新作のエピローグ映像からのエンドロール後に新作映像の予告編を見せられましたが、第二部も何となく第一部と同じで割と長い新作映像の後に切った貼ったの総集編、そして新作映像で『続く!』を聞かせられるんだろうなぁと言う感想にしかなりません、現時点では、ね。もし、第二部からは新作映像が半分を超え、第三部に至っては完全新作とでもなるのであれば、この第一部もまぁ、致し方ないと思えるのかもしれませんが、望み薄の様に感じます。この作品、通常料金や前売り券で観た方は怒った方が良いです。私はシネコン会員の特権を行使してるのでかなり安い料金で観てますけど、それでもちょっとこんなのはないよなぁと思うのですから。
 
そして、何よりこんな映像で褒めてくれるんだなんて思わせたらもうこの先の伸び代なんて期待出来ないですから、面白くなかったら面白くなかったと声を上げるべきでしょう。
だいだい、こんな映像を大画面で観て作り直そうと思わないクリエイター陣ではない筈なので余程捻れた圧力が掛かってると思いたいですわ。多分、第二部も恐る恐る観に行くでしょうが、今回の呻きが総て杞憂に終わる事を切に切に願います。



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