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省略(アクション)と言う舞台の上で繰り広げられる 饒舌 VS 寡黙 !!【亜人 at MOVIX亀有】 [映像・音楽]

今日は午後から雨模様です。
個人的には明日の夕方には雨が上がって欲しいから降り始めはもっと早くても良いよと天に向かって懇願してるのです。

さて、そんな今日は先日、観て来た映画のお話です。
当初、今年の邦画の当たり外れの酷さが目についたのでどうしようかと迷ってたのですが、結局、観る事にしたのはこちらになります。




既に劇場アニメとTVアニメにもなった事のある【亜人】の実写版です。
正直、劇場アニメでも三部作、TVアニメでも2クールを掛けて描いた作品を109分に収めてると言う事に戸惑いと不安があった訳ですが、そんな杞憂は始まってものの5分で掻き消されてしまいました。やはり、本広克行監督は底力ありますね。
と言う訳であらすじなどは割愛します(爆)
あの長い話で何が重要かと何に的を絞るかと言う部分にブレを感じさせない緩急が良かったです。
まぁ、死なない(正確には何度でも甦る)亜人と言う人類に派生したマイノリティ種と従来のマジョリティな人類との確執が描かれてるだけなのですが、まどろっこしい設定を様々な手法で省略する事でとてもスピーディーなアクション映画に仕上がってると言えます。
とは言えそれだけだとただの殺戮アクションにしかならないので数少ない出演女優陣に一服の清涼剤的な部分を担ってもらう事でバランスが取られ登場人物、各人の機微もそれなりに描かれています。


AJIN_001.jpg
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で、本作は監督もさる事ながら主演の二人を筆頭にただ激しいだけのアクションではない立体格闘技的見栄えとCGの融合、それに綿密な演技プランで省略した筈の設定などなどを浮き彫りにした事でちゃんと『亜人』として成立させてる処に拍手を贈りたいです。唯一、?だったのは主題歌でエンドロールはそんなのいらないから全編インストで通して欲しかったかなぁと。

意外と掘り出し物だったのが川栄李奈さん演じる下村だったでしょうか。
アクションとか演技、大丈夫かしらと思ってただけにちゃんと嵌まって驚きましたから。
とにかく、絞りに絞って創り上げた感がある映画でした。
過度の期待をしてなかっただけに良かったと言うと主演の二人に失礼なのでどう表せば良いか困りますが続いてもいいよ的な種蒔き(ただし、それもあざとくなく、さりげなく、ね)を少しはして終わったので次作があったら今度は喜んで観に行くでしょう。



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