SSブログ

もしかしたら、今そこにある危機のお話。【THE CIRCLE at TOHOシネマズ 錦糸町】 [映像・音楽]

昨日は一昨日の冷たい雨から一転、好天になりましたが気温自体は年末並みとかで身体をちゃんと動かしてないと芯が冷えて風邪を引きかねない感じでしたね。私はと言えば、一昨日の“Amazon”トラブルでキャンセルした商品を運良く“ヨドバシカメラ”で見つけたので引き取りがてらラン&ウォークに出掛け、モヤッとした気分を一掃出来ました。これで何とか今日からの年末進行本番に臨めそうです(`・ω・´)キリッ

さて、そんな今日は先週の中日に観て来た映画のお話です。



観て来たのはあのエマ・ワトソンとトム・ハンクスが出演する【THE CIRCLE】です。
この映画、ほぼ“TOHOシネマズ”系でしか上映してなくて渋々、最寄りの“TOHOシネマズ”で鑑賞した訳ですがまぁ、これはそんなに上映館を拡大は出来ないかなぁと言う感じでした。


原作はデイヴ・エガーズの同名タイトルのディストピア小説です。
お話を掻い摘まむと、この日本でも躍進目覚ましいSNSをサービスとして提供している「CIRCLE」と呼ばれるIT大企業が新たに開始したサービスに関わった内部の人のお話であり、そのサービスが利用される側に及ぼす影響のお話でもあります。この「CIRCLE」と言う企業、現存する企業としては“Apple”、“Facebook”を足してもっと凄くした感じと言えば伝わるでしょうか。この「CIRCLE」のCEOイーモンを演じるのがトム・ハンクスであり、その風貌と時折、大事な局面として出て来るあの講演スタイルは正に故スティーブ・ジョブズである事は誰にも分かりやすいアイコン的演出です。そんなトム・ハンクス演じるイーモンに見出され翻弄され、最後には・・・な決断をする主人公メイを演じるのが今を時めくエマ・ワトソンって事だけで観に行ったのですが、まぁそんな面持ちで見て後悔したのは言うまでもありません。


THE_CIRCLE_001.jpg
↑カーソルを合わせてクリックすると(iPhone/iPadの場合はタップすると)別ウィンドウで展開します。

ちなみにディストピア作品と言うのは古くからSFでは良く描かれており、題材としては結末があんまりいい方向で終わると言う事が少ないジャンルだと思ってますし、実際、そんな作品ばかりでした。今作でも「CIRCLE」のサービスとして描かれている活動量計だったり、ドローンだったり、ネットワークカメラ(劇中では[SeeChange]と呼ばれ、作品の中でもっとも重要なキーデバイス)だったりと我々の今、生活する環境にもあるモノとそのサービスについて少し未来が描かれており、それらを観てる自分が身に付けてるものの未来形かもしれないと思えたり、劇中シーンにあるより嫌な感じの洗脳とも取れるSNSへの誘いだったり、盲目的に煽動されてしまう「いいね」だったりがディストピア作品特有の違和感と嫌悪感を募らせるのでした。
総じて「CIRCLE」社内で繰り広げられるSNSのタイムラインの可視化したGUIシーンとそこに載せた音楽が実に裏側を隠し、悪い処などないですよ、的演出を増長するイージーリスニング的で、でもちょっと外した音が混ざってるみたいなノリなので、観終わって気分がいい映画かどうかと言われると決していい映画ではないと思います。

結局、ディストピアを創ろうとしてる側を追い落とすクライマックスもその引き金となるエピソードも盛り上がりに欠けるので、最後にメイが魅せた笑顔から始まるエンドシーンの意味する先の暗示があんまり響いて来ず、この手の作品を見慣れていれば、こう思わせたかったのでしょうって補完して上げられるけど、はてさて、この手の作品に免疫がない人にはどう映るのだろう?って疑問に思って映画館を後にしました。
つまり邦画ではよくある“WOWOW”で観るだけで良かったわ的作品の中の一本って事です(^_^;;)



nice!(6)  コメント(0) 
共通テーマ:パソコン・インターネット

nice! 6

コメント 0

Facebook コメント