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闇の導き手 vs 希望持つ者【不能犯 at MOVIX亀有】 [映像・音楽]

今週末の雪は回避されたっぽい予報だけど、昨今の予報は当てにならないので鵜呑みにすべきか実に悩ましい処。なぜなら、土曜日は初遠征せざるを得ない地で映画を観たいのですよ。このままでは予約すべきかどうか決定しかねるのでモヤモヤしてるのです。とにかく毎週の様にチケット代が発生しており出来れば無料クーポンで処理したい今回は遠征したいので雪よ降るなと天に向かって叫びたいですわ(`・ω・´)キリッ

さて、そんな今日はこの間の土曜日に観て来た映画のお話です。

 

寸前まで観るかどうか迷っていたのは(観た後の印象として)松坂桃李くんと沢尻エリカさんW主演だと個人的に思ってしまった【不能犯】です。
ここでタイトルにもなっているけど、聞き慣れないその言葉は何と思われている方へ『不能犯』の劇中での定義をお伝えすると以下の通りになります。
 
[〈思い込み〉や〈マインドコントロール〉で殺すなど、目的は犯罪だが、常識的に考えて実現が不可能な行為。そのため、たとえ相手が死んでも罪には問われない。]


そんな立証不可能な殺人『不能犯』を次々とやり遂げていく宇相吹正(演じるは桃李くん)とそれに対峙する女刑事・多田夕子(演じるはエリカさま)を軸にいくつもの事件が絡み合っていくサイコスリラーと言うのが本作の大まかなあらましです。
そしてとっても重要なのが、宇相吹正(うそぶきただし)に殺人依頼をした人間が持つ殺意の純度が低ければ、つまり邪な殺意だったりした場合は、依頼した側にしっぺ返しが来るって事でしょうか。正に「人を呪わば穴二つ」って事で和製サイコスリラーならではのブービートラップ設定だと思います。


HUNOHAN_001.jpg  
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観るか観ないか迷っていたのはホラーよりでおどろおどろしかったら、嫌だなぁと思っていたのですが、全然、そんな事はなく原作も知らないで観たけど、最後まで興味深く観る事が出来ました。特筆すべきはエリカさまが至極、姉御肌的女刑事の演技が良くてキャラ立ちしたファッションも凄く似合っていた事でしょうか。そして桃李くんの演技が視覚探偵・日暮旅人以上にダークなんだけど、独特のアンニュイな笑顔も混ざり、宇相吹正をその場に実在させた事でしょうか。

観終わって思ったのは、何処か宇相吹と多田の関係性がデビルマンの飛鳥と不動の様な関係に思えたのですよね。どうやら、原作とは違いエリカさまが演じた多田は男性であり、新田真剣佑くんが演じた多田の部下である百瀬は女性かつヒロイン設定なんだそうで、この入れ替えを行った事で却ってそう感じたのかもしれません。結局、宇相吹は逮捕されてませんし、そもそも、その存在が何なのか良く分からないし、もし、次があるのだとしたら、それはそれでまたエリカさまの姉御肌刑事が観られる訳で良しとしたいと思います。
 
総体的に中々、面白い切り口の作品だったと思います。
ちなみにエンドロールはDNAの塩基配列的に最初から最後までグルグル流れる仕様なので、個々の言葉がくっきりするのはかなり上方かつ一瞬なので、変に目で追っていくと酔ってしまうかもです。どうか、要注意で(爆)



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