SSブログ

マイノリティ・ラブ・ストーリー!!【THE SHAPE OF WATER at MOVIX亀有】 [映像・音楽]

昨日は朝から、雨がパラつきましたねぇ。
今日はそのせいか、気温が一桁寸前まで落ち込みそうな案配ですね。

それでも私は元気にラン&ウォークからの映画と洒落込むので全く問題ありませんけどね(笑)
さて、そんな今日は一週間前に観て来た映画のお話です。
流石に今日と明後日、映画を観るのでレビューしておかないと溜め込んでしまう事になりますからサクッと終わらせておきます(^_^;;)




観て来たのは本当はアカデミー賞の結果を知る前に臨みたかったギレルモ・デル・トロ監督最新作、【THE SHAPE OF WATER】です。【PACIFIC RIM】の続編とスケジュールが被る事から【PACIFIC RIM】の続編のメガホンを執る事を諦めてまで創り上げた本作は確かにアカデミー賞を獲得するに相応しい出来映えとなっていました。実は予告で見た時は凄く暗いお話かと思ってました。でも、実際は微塵もそんな事はなく主人公である発話障害のあるイライザがアマゾンから連れて来られた不思議な生きもの(「大アマゾンの半魚人」がモチーフだけど出来映えはずっと可愛らしくも凛々しい容姿となっていました。)との種(?)を越えた純愛物語でした。特に冒頭のシーンは素晴らしく一気に物語に引き込まれるのに相応しくイライザが映画館の二階の下宿で眠っているシーンの筈なのに水中から始まり、アラームが鳴り響く事で普通の空間に戻っていく様はこれから出逢う不思議な生きものとの予兆であり、ラストを喚起させるものでした。またそのシーンに宛がわれた音楽が素晴らしくアカデミー作曲賞を受賞したのも頷けると言うものです。ちなみにアカデミー賞を獲得した事は知っていてもどの賞を獲得したかまでは伏せて観に行ったので、特に音楽に共鳴出来て幸せでした。私の映画を見る目は間違ってないんだとね(^_^;;)

THE_SHAPE_OF_WATER_001.jpg
↑カーソルを合わせてクリックすると(iPhone/iPadの場合はタップすると)別ウィンドウで展開します。

劇中の時代は1962年のボルチモア、そして主な舞台はイライザが掃除係として勤める「航空宇宙研究センター」と彼女が住む映画館の二階です。イライザと不思議な生きものに絡む人々もイライザの同僚であるゼルダ、イライザの隣に住むゲイのジャイルズ、不思議な生きものを管理する(痛めつける)ストックランドに実はKGBのスパイであるホフステトラー博士(同志ディミトリフ)なので、非常に分かりやすいですし、何より各人の立場で観ていくと誰もがマイノリティな人々だと言う事が分かります。
特に二回目を観る場合、ストックランドに焦点を当てて見直すと何処か現代の中間管理職の悲哀と言うか悲鳴にも似た行動が胸に刺さると思います。個人的にはホフステトラー博士にマッドサイエンティストではなく科学者としての良心みたいなものが同志を越えて強く行動させた事に監督の特撮愛を感じましたけどね。

最後にあの不思議な生きものの顔って、何処か監督の眼鏡を掛けた雰囲気に似てると思ってみてたのですが、創造物は創造主に似るって事でしょうかねぇ。
機会があればもう一回、観に行きたいですがBlu-rayを買ってゆったりと観るのが現実的かなぁ。



nice!(6)  コメント(0) 
共通テーマ:パソコン・インターネット

nice! 6

コメント 0

Facebook コメント