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嗤いと狂気の狭間で。【JOKER at 立川 CINEMA CITY】 [映像・音楽]

昨日は程良く晴れて実に身体を動かすのには気持ちの良い季候でした。
一転、今日は朝から雨模様で気温も15度に達するかどうかと言う案配の様です。
この微妙な気温の上下動で身体に変調を来す人が増加するでしょうから、私も気を付けようと思います。

さて、今日は一昨日、初めて極爆の聖地・立川詣で二連戦の臨んだのでその顛末・その一です。



観て来たのは既に封切りから三週が経過した【JOKER】です。立川では極爆でも極音でもないけどご期待下さいと言う触れ込みを信じた訳ですが、その触れ込みに偽りはありませんでした。
物語的に極爆向きの構成ではないものの一人の障害を持つ青年が徐々に狂気と妄想に取り込まれ、誰もが知るバットマンの仇敵「JOKER」になるまでを描いた本作において観る者をどんどん不安にさせるストリングス系の重厚な追い込みはスリラー映画の音楽の新境地を体感したと思えるものでした。

JOKER_001.jpg
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ちなみに観る前に観ておいた方が良いと映画好きな同僚から言われたマーティン・スコセッシ監督の「THE KING OF COMEDY」と大人になってから観て感じ方が全く違ったものになった「TAXI DRIVER」の影響を色濃く受けた事はのっけからエンドロールじゃないエンドまで徹頭徹尾、反映されておりました。単なるバットマンの仇敵ジョーカーの誕生譚と言う括りで語ってはいけない現代社会に潜む闇までも描き出した作品に仕上がっています。実はアーサー(ジョーカー)の妄想だったシーンと現実のシーンの境目が初めて観ただけでは人によって感じ方が違うのでリピーター続出になっているのではないだろうかと感じました。私の場合、同僚からアドバイスを受けた通りに「THE KING OF COMEDY」を観てから臨んだ事もあり、難解なシーンもありましたが程良く理解しながら観終える事が出来ました。
最終的にジョーカーを演じたホアキン・フェニックスがその顔面演出と不思議な笑い声、そして踊りなどなどで私にとって今までただのバットマンに出て来るやられ役にしか認識しなかった「JOKER」を数段階上に引き上げて認識せざるを得ないキャラクターに押し上げた事は素晴らしいと言わざるを得ません。こう言うアプローチで掘り下げを許されるヴィラン側のキャラクターが居るならどんどんお話を紡ぎ出して欲しいと思いましたし、それがDC側が持つキャラクターワールドを大きく展開出来る原動力になるのではとも感じました。MARVELと同じ事をしても評価はされない事が証明された一本ではないでしょうか。
これからまた忙しくなるし新作も目白押しではありますが、もう一度くらいは確実に劇場で観てみたい作品なのは間違いないです。



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