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人生、悲しみも喜びも等しく、だね。【劇場版 SHIROBAKO at MOVIX亀有】 [映像・音楽]

昨日は朝から曇天と称しながら、微粒子な雨が降っていたり、土砂降りになったり、何とも鬱陶しい一日でした。個人的には来週、帰省する為にただひたすら屋内で仕事をしていたので出勤時に遭遇したぐらいで済んだんですけど、ね(^_^;;)

さて、そんな今日も昨日に引き続き、映画のお話です。
これを最後に今年前半はシネコンに脚を運ぶ事もかなり激減するでしょう。だって、罹患した後の国と会社の補償具合が酷いので態々、罹患確率が低いとは言い切れない場所へホイホイと行くのは憚られますからねぇ。映画好きとしては何とも歯痒くて堪りませんが仕方ありません。早く普通の環境に戻ってくれる事を切に願うばかりです。



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そんな今年前半の最後になるかもしれない映画は【劇場版 SHIROBAKO】です。
水島努監督作品と言う事とTVシリーズが終わって五年近くも経とうと言うのに未だに見返す事も多い作品なので、完全防備で観に行ったのでした。この作品、商業アニメーションを作る中の人達にスポットを当てた作品ながら、今時の仕事とは何ぞやと言う事をいい歳して理解しない人々に諭す時にも観れば分かって貰える代物で大変、諭す側の自身も勉強になったし、何よりアニメーションを作る事と無縁ではない時期もあったので非常に感慨深いものがあるのです。

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そんな本作ですが、水島作品ならではの二頭身キャラによるTVシリーズの振り返りで始まる訳ですが、劇場版なのにやはり、ミムジ&ロロにも変わらず声を当てる宮森あおい役の木村珠莉さんを筆頭に、一人何役が多すぎるでしょと言うキャスト陣にひれ伏したくなる登場人物の多いのはアニメーションスタジオ丸々舞台だからこそ仕方ないけどその人数に気圧されます。しかも、TVシリーズでお馴染みのキャラが全員出て来て、ちゃんとそれぞれのキャラが立っており、良くこんな脚本が出来たよねぇと感心する事しきりでもありました。

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今回はTVシリーズの大団円から五年が経った“武蔵野アニメーション”が斜陽の憂き目に立たされ、そのせいで社長も交代してるわ、スタッフも半数が巣立っていってしまった処から曰く付きの劇場用オリジナルアニメーション「空中強襲揚陸艦SIVA」を完成に漕ぎ着けるまでを描いています。当然、クライマックスはTVシリーズ後半の茶沢みたいなボンクラを擁した夜鷹書房に匹敵する業界にいてはいけないと思える様な会社との確執を如何にイデポン・宮森がかいくぐり、“武蔵野アニメーション”の復権を果たすかにカタルシスを置いているとは言え、普通にアニメーションを作る事とその葛藤を描いているのになんでこんなに胸熱になるのか希有な作品です。だからか、劇中劇ならぬ劇中アニメーションのクライマックスより「げ〜ぺ〜う〜」なるアニメ制作会社として風上にもおけない連中にクギを刺しに行くイデポン・宮森と劇場新キャラ・宮井の殴り込みシーンが凄すぎて、これでこそ「SHIROBAKO」だと膝を打った人も多いのではないかと思います。

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ちなみに初週の来場者特典はキャラクターデザイン・総作画監督の関口可奈味氏描き下ろしミニ色紙(全五種からランダム配布)だったのですが、封入用の袋の裏にミムジ&ロロの掛け合い漫画が入ってて思わず( ̄ー ̄)としてしまいました。

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封入されていたのは、TVシリーズでは何処か自信なさげだったあの作画コンビ、安原&久乃木でした。劇場版では凄く成長しててそう言う個々の伸びた処や、変わんねーな、太郎!みたいな突っ込みなどを交えて愉しく二時間を過ごさせて貰いました。
 
唯一、「ミュージカルシーンは必要でしたかね、監督?」って言う思いはあったんですが、隣で観ていたちゃらそうな若者が観終わったら大号泣して、なんかホッコリしてそんなの些末な事かなぁと忘れる事にしました。まだまだ、日本も捨てたもんじゃないなぁ、って事で次作(ガルパン?)も愉しみにして水島監督作品を待ちたいと思います。



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