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壮大な回文的サイエンスアクション映画!【TENET (IMAX レーザー/GTテクノロジー) at grand cinema sunshine】 [映像・音楽]

人騒がせな台風14号は本土には上陸する事なくまるで遊覧船の様に弧を描いて去って行きました。ただし、長雨と言う余計な置き土産だけは残してね。
今日もその影響で日中はうっすら雨幕が垂らされる様です。

さて、そんな今日は一週間前に観て来た映画のお話です。



それは公開から既に四週目に入ったクリストファー・ノーラン監督最新作【TENET】です。この作品、観た印象は煽り文句で執拗に言われている第三次世界大戦を阻止する戦争的闘いと言うより007やミッション・インポッシブル的なスパイアクションに時間の順行と逆行と言う科学的要素が加わったものだと感じました。
また劇中で物理学の専門用語が飛び交う上に時間の順行と逆行がない交ぜになった映像描写のせいで非常に難解だと言う評判で私も身構えてしまいましたが、幸いにして予告編の情報だけで臨んだ事もあり私的にはそう難解と感じる事なく観終わってしまいました。多分、IMAXの巨大スクリーンで観た事も幸いしたと思いますし、150分間丹念に画面を攫っていれば全部を完全理解出来なくても映像の中に迷子になる事も溺れる事もなく愉しめました。大阪のIMAXレーザーで観た弟との共通認識でもありますが今作は150分と言う長丁場を感じさせず椅子ズレも感じず前半ばらまいた謎を後半一つ一つ丁寧に回収して爽快に風呂敷を畳んでくれた映画だと思います。

TENET_001.jpg
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なお、この作品のパンフだけはちゃんと買って観終わった後に読んで、もう一回観に行くと確実に理解度が上がると思います。ただ物理学だとかそうした知識に対して拒絶反応される方だとそもそも難解過ぎて愉しめないのではと観る前から危惧されるでしょうが主人公側の組織が中盤で語る「無知こそ武器」と言う重要な言葉を観客側に置き換えると知らないからこそ愉しめるとも捉えられるのであんまり細かい専門用語に臆する事なく身を委ねて観ると結果、愉しめると思います。
演者向けに語ってる物理の説明だったり、時間を逆行する際の三つの注意事項など(本作は在り来たりなタイムトラベル物ではないのですが)タイムトラベル物ではお馴染みの(実際は時間の逆行なのでニュアンス的に違う)言葉も出て来ますが、とても丁寧に観客に向けて語ってるかの様な台詞となっているので重ねて臆する事なく愉しんで欲しいと思います。
個人的には久しぶりに何回も観て理解度を上げていける映画の登場に興奮しております。 特にIMAXスクリーンは家庭には絶対に持ち込めないので上映している限りリピートしたいですわ。



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