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ザクとは良いモノだ。【機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島 at MOVIX亀有】 [映像・音楽]

気が付けば六月も半ば。
そんなに梅雨感もない代わりに突如として襲い来る瞬間豪雨に戦慄している今日この頃です。
 
さて、昨日の夏日から一転、梅雨らしい空模様な今日、お送りするのはしっかり初日のレイトショーに観に行っていたこちらのお話です。


そう、それは【機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島】です。
今作は当時、「機動戦士ガンダム」のアニメーションディレクターだった安彦良和氏が自分で描く最後のファーストガンダムと銘打たれて公開された作品です。個人的には「THE ORIGIN」の映像化の時から懐疑的だった作画品質はちゃんと劇場版らしく担保されているのかどうかが不安でムビチケを買うのも公開が迫るギリギリのタイミングで買ったりと正直、乗り切れなくて観てしまった感が強いのです。

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観た感想はもうタイトルに込められている通り、3DCGのザクたちの動きに酔いしれるしかなかった作品です。連邦のMSは総てがお人形さん、ガンダムですら、お人形さん、その理由はガンプラの通りにスジ彫りバキバキ入っていてしかもガンダムはトリコロールカラーだから、もう戦場には不似合い。3DCGなんだからもう少し汚しを入れて動かすなりしないとこんなに浮いてしまうのかと言う感じ。
やはりどうにも観ていて落ち着かない理由の極めつけはやはり、「THE ORIGIN」を読んでいて途中で挫折した理由に落着します。そう、TVシリーズからのルートが違ってしまって、果てはZガンダムでの各陣営が抱える諸事情にまで影響していて、どうにも座りが悪くて自分は今、何処の何を見せられてるの感が先に立ってしまい萎えてしまったのでした。

ファーストガンダム当時までの安彦キャラには相当惹かれた思いがあっただけに観なきゃ良かったかもと言う念が強くなっただけでした。クラッシャージョウや巨神ゴーグ、アリオン、ヴィナス戦記と言った監督作品もアニメそのものの動きは良くてもお話の構成的には面白いかどうかと言われたら頭に疑問符が常に付きまとっていた訳でその後の漫画家としてご活躍されたままで良かったのではと思ってしまう自分が居るのです。
 
なお、ファーストガンダムのオリジナルキャストはもうアムロとカイとシャアだけになった本作ですが、新たに加わったミライさん役の(レールガンの黒子でお馴染み)新井里美さんの黒子臭を抑えた演技が素晴らしく、チャコさんが演じた様にキッカとハロも(こっちは黒子臭バッチリで)演じ分けられていて、もしファーストガンダムをオリジンベースじゃなくTVシリーズを元に製作するならお願いしますと柏手を打ちたくなりました。後、今回、潘めぐみさんのセイラさんがばっちりセイラさんになってて、福圓美里さんのフラウなど、違和感なさ過ぎるキャスティングの面々に驚かされただけにお話がどうしてこうなった感が強くてとても残念です。
 
知り合いの中にはだから、観に行かない、観に行ったら自他共に怒るから精神衛生上よろしくないよね、と互いに慰め合ったぐらいですから。
最後に冒頭にザクとは良いモノだと言いましたが、サザンクロス隊が初登場する市街地線でジムの小隊を翻弄する戦術をドアンザクとガンダムに対して実行出来ない辺りにとても違和感を感じ、ファーストガンダムでのオマージュアングルに徹するあまり、動きに無理があった様に感じるのは私だけではないはず。 ガンダムって戦争の只中を描いてる訳でガンダム以前の作品におけるやられメカとヒーローメカの図ではないよねぇと何処に向かって問い掛ければ良いのか迷いながら、締め括りたいと思います。



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