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こう言う時代劇が見たかった!【仕掛人・藤枝梅安 at MOVIX亀有】 [映像・音楽]

昨日は曇天から夕方には晴れ間も覗き、冬とは思えぬ暖かかったですね。
今日は昨日ほどではないものの晴れ渡る様で仕事しなきゃいけないのが何とも恨めしいです。
 
さて、そんな今日は昨日、迷いに迷った挙げ句に観て来た映画のお話です。


観て来たのは「池波正太郎生誕100年企画」と称して二部作で制作された【仕掛人 藤枝梅安】の一作目です。

池波正太郎先生と言えば私にとって亡き母が大好きな作家さんで、子供の頃の「鬼平犯科帳」のイメージなんですよね。今作は今も毎年正月にスペシャルドラマとして続いている「必殺仕事人」の元ともなった作品で過去に萬屋錦之介さんや緒形拳さんと言った方々が演じられていたわけですが、正直、ピンと来ていませんでした。今回はその梅安を豊川悦司さんが演じると言う事でどうしようかと逡巡しまくったけど、観て良かったと言うのが正直な感想です。
 
豊川さんの梅安は原作通りの大柄で仕掛人としての衣装に鍼医者としての衣装、どれを羽織ってもスクリーン映えするし、女性との絡みも非常に大きな手のせいか艶を増すんだけど、旧来の時代劇特有の下世話感がなく叙情的ですらありました。今回は四月公開の第二作への橋渡し部分も含んでるのでちょっと長めの尺でしたが、俄然、四月の公開が愉しみになってしまいました。
 
なお、音楽がパトレイバーなどでお馴染みの川井憲次氏なので、雪が舞うシーンの音楽が似合う事、似合う事。それよりもなお、驚いたのはSFXスーパーバイザーとして庵野組と言って差し支えのない尾上克郎氏が参加してて、予告編制作はなんと樋口真嗣氏だと言う事でしょうか。両氏のお名前をエンドロールでまさか見る事になろうとは思いませんでした。
 
正直、この作品を観てしまうとTVでの必殺仕事人はかなり見劣りしてしまうので、出来る事なら今回の二作に止まらず制作して欲しいものです。



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