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意外と音楽と色って密接だよね。【きみの色 at MOVIX亀有】 [映像・音楽]
今年も今月が終わると後三カ月になってしまいます。
台風や線状降水帯のせいで野菜や穀物も打撃を受け、物価に余計な影響が出て日本にとっては四面楚歌が続きますよね。
さて、今日はノロノロ台風10号が西日本をうろついていた頃、観て来た映画のお話です。
観て来たのは【リズと青い鳥】以来6年と数カ月ぶりとなる山田尚子監督最新作【きみの色】です。
本作は山田尚子監督の久しぶりのオリジナル作品の上に監督を一躍有名にした音楽物とくれば期待度MAXで臨みました。どんなお話かと言うと主人公の日暮トツ子は人の感情を「色」で見ることができる事を秘密にしているミッションスクールに通う高校生、そんな彼女が美しい「色」を放っていると憧れていた同学年の作永きみが退学してしまいます。どうして退学したのか気になるトツ子は一念発起してその行方を捜す内に彼女がバイトする古書店で出会った離島に住む高校三年生の男の子・影平ルイを巻き込んでバンドを立ち上げてしまいます。トツ子、きみ、ルイ、それぞれが抱える秘密が明らかになりそれを乗り越えていく様を偶然作ってしまったバンドとその練習を通して丹念に描かれていきます。クライマックスはトツ子が通うミッションスクール恒例の聖バレンタイン祭にバンド「しろねこ堂」として参加するシーンがやはり山田監督ならではで、その部分だけのために音響のいい映画館に行かなきゃと思わせる出来栄えです。
メインで声を演じる方々はオーディションやほぼ俳優さんなど声優をされるのは初めてか数度目の方たちですが、とてもしっくり来て違和感はありません。脇を戸田恵子さんや悠木碧さん、寿美菜子さんなどが固めているから安心感もあるし、実は目当ての一つだった新垣結衣さんが演じるシスター日吉子が意外とキーウーマンでクライマックスでは唸ってしまいます。まぁ他にもバンドの演奏シーンで関係性が明らかになる大人たちがとてもチャーミングに台詞もなく情景だけのアニメーションで描かれている演出は嫌いじゃないです。離島に住むルイがとにかく中古の楽器を直して使える様にするので三人だけのバンドなのに何気に豪華でテルミンまで飛び出すから音楽的にもかなり面白い作品です。後半、やや駆け足気味ですが説明的にならず余白を観ていた我々に託されたと思えば悪くない幕引きでした。だからエンドロールが終わっても席を立ってはいけませんよ( ̄∀ ̄)
なお、エンドロールに流れる“Mr.Children”の「in the pocket」も良かったですけど、やはり「しろねこ堂」による劇中歌「反省文~善きもの美しきもの真実なるもの~」,「あるく」,「水金地火木土天アーメン」が三人それぞれが作った曲になっていて心情表現的にも中々に良きです。だから只今、絶賛、ヘビロテ中だったりします(`・ω・´)キリッ
台風や線状降水帯のせいで野菜や穀物も打撃を受け、物価に余計な影響が出て日本にとっては四面楚歌が続きますよね。
さて、今日はノロノロ台風10号が西日本をうろついていた頃、観て来た映画のお話です。
観て来たのは【リズと青い鳥】以来6年と数カ月ぶりとなる山田尚子監督最新作【きみの色】です。
本作は山田尚子監督の久しぶりのオリジナル作品の上に監督を一躍有名にした音楽物とくれば期待度MAXで臨みました。どんなお話かと言うと主人公の日暮トツ子は人の感情を「色」で見ることができる事を秘密にしているミッションスクールに通う高校生、そんな彼女が美しい「色」を放っていると憧れていた同学年の作永きみが退学してしまいます。どうして退学したのか気になるトツ子は一念発起してその行方を捜す内に彼女がバイトする古書店で出会った離島に住む高校三年生の男の子・影平ルイを巻き込んでバンドを立ち上げてしまいます。トツ子、きみ、ルイ、それぞれが抱える秘密が明らかになりそれを乗り越えていく様を偶然作ってしまったバンドとその練習を通して丹念に描かれていきます。クライマックスはトツ子が通うミッションスクール恒例の聖バレンタイン祭にバンド「しろねこ堂」として参加するシーンがやはり山田監督ならではで、その部分だけのために音響のいい映画館に行かなきゃと思わせる出来栄えです。
メインで声を演じる方々はオーディションやほぼ俳優さんなど声優をされるのは初めてか数度目の方たちですが、とてもしっくり来て違和感はありません。脇を戸田恵子さんや悠木碧さん、寿美菜子さんなどが固めているから安心感もあるし、実は目当ての一つだった新垣結衣さんが演じるシスター日吉子が意外とキーウーマンでクライマックスでは唸ってしまいます。まぁ他にもバンドの演奏シーンで関係性が明らかになる大人たちがとてもチャーミングに台詞もなく情景だけのアニメーションで描かれている演出は嫌いじゃないです。離島に住むルイがとにかく中古の楽器を直して使える様にするので三人だけのバンドなのに何気に豪華でテルミンまで飛び出すから音楽的にもかなり面白い作品です。後半、やや駆け足気味ですが説明的にならず余白を観ていた我々に託されたと思えば悪くない幕引きでした。だからエンドロールが終わっても席を立ってはいけませんよ( ̄∀ ̄)
なお、エンドロールに流れる“Mr.Children”の「in the pocket」も良かったですけど、やはり「しろねこ堂」による劇中歌「反省文~善きもの美しきもの真実なるもの~」,「あるく」,「水金地火木土天アーメン」が三人それぞれが作った曲になっていて心情表現的にも中々に良きです。だから只今、絶賛、ヘビロテ中だったりします(`・ω・´)キリッ
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