今週は突然のMacがグズってしまってドタバタしていたので、すっかりレビューが遅くなってしまいましたが 実はこの間の週末にちゃっかりと
『ROBO-G』は見てきてたんですよね。
年末に『Mission: Impossible – Ghost Protocol – 』もちゃんと初日に見てきたのにタイムリーにレビュー出来なくてレビューを放棄してしまったので流石に今年初めての映画からそんな残念な事にする訳にいかないぞとキーボードを握りしめた次第です。さて、『ROBO-G』ってタイトルだけ聞くと大層なSF映画か何かと勘違いする事間違いないですし、この凝りに凝ったパンフの表紙を見てしまうと更に勘違いが増幅されてしまうでしょうが、紛れもない日本のエンタメ映画であってSFとは対極の存在的映画です。タイトルにもありますようにこの映画は保身のためについた嘘をなんとか真実にしようともがく「木村電器」に勤める凸凹三人組とその嘘を真にする役を引き受けた孤独な老が繰り広げるコメディです。
ただその嘘ってのが大きな問題でして白物家電しか製造した事がない「木村電器」なのに、社長命令でたったの三ヶ月で製作した自立歩行ロボットをロボット博覧会でお披露目しなきゃいけないのに直前に壊してしまいでも、お披露目しなきゃいけないので着ぐるみでごまかそうとする事だったのです
で、その着ぐるみを着る役が今作で五十嵐信次郎として俳優デビューするミッキー・カーチス氏なんだから、堪らない訳ですよ。
そう『ROBO-G』ってロボ爺って事なんですわ(笑)。
しかも正式名称は『ニュー潮風』って・・・
ただねぇ、拘りに拘る矢口史靖監督が作る着ぐるみロボットを使った喜劇ですから、まぁ笑わせてくれます。 三谷監督ほどではないにしろやってる本人達は至って真面目なのにどこかその動きがユーモラスで笑いをさそうシチュエーションには毎度、やられます。そして全国区的には知らない方も殊によっては多いかもしれない人々がメインキャストを張ってるのが却ってリアリティを醸し出してます。(メインキャストの皆様、褒め言葉ですのでご容赦を。)
ただその中に全国区の紅一点、吉高由里子さんが『ニュー潮風』に恋してしまうオタッキーな理工学生を演じきってるのが何ともこの作品の良いスパイスになってます。
ぶっちゃけ、今作に出てる他の女優さん、(今でも憧れの人なのに)和久井映見さんや田畑智子さんが霞むほど活き活きしててもうね、ずっと目が釘付けでした。
カメラ大好きな人にとってはとても心臓に悪いシーンが二箇所ほどありますが、まぁ彼女なら許してしまうかもです(爆)
これ以上は是非、観てツッコミを入れて欲しい訳ですが真面目にエレキ系でモノ作りをしている方々からすると「そんな訳あるかい」って部分は捨て置かずに見て頂いても十分楽しめると思いますよ。
吉高由里子さん演じる が通う大学で数回、行われる『ニュー潮風』に関する講演会を利用して、『ニュー潮風』の真の設計図を書いてしまう辺りは特に秀逸です。後はあまりにツボだったので珍しくキャラクターグッズを一緒に買ってしまいましたのでその事についてなぞ。
クリアファイルなんですが、中に何も入れないと美麗な『ニュー潮風』の主要諸元も盛り込んだイラストなんですが、紙を挟むと『ニュー潮風』の設計図が浮かび上がる代物なんです。 クリアファイルの特性を活かした実にアイデア商品なんですが、主要諸元が書き込まれてないイラストだけだとちょっと味気ないですね。
使ってると目にする事がまずない処なのでこれくらいで勘弁してあげましょうかね。
あまりネタバレをすると封切りしたばかりなのでこれから御覧になる方もいらっしゃる関係でこれ以上は語りませんが、まぁ『ROBO-G』は何度死ぬか、よーーーく劇場でご確認下さいませ(爆)