本作は現在地上波で絶賛放送中の[第五期]で正に進行中の冬休みインターンエピソードにシンクロする形で描かれています。今回、未だヒーローを目指す学生でしかない主人公たちを合理的に劇場版に相応しい物語に巻き込むキッカケであり最終的に対峙する相手として“ヒューマライズ”と呼ばれる｢個性をこのまま野放しにしていては何れ人類が滅亡するので個性を持つ人類を殲滅する｣と言う歪んだ思想に取り付かれた狂信的集団の指導者フレクト･ターンが設定されていますが、物語が核心に迫るにつれ、実に自己中心的な考えが行動原理となっていて、今の我々が抱えている問題の一つである『対話する努力を諦めなければ、人は分かり合えるのに(譲り合う心さえあれば済むのに)何故、そう短絡的なの？』と言う部分で重なってきて切なくなります。 ↑カーソルを合わせてクリックすると(iPhone/iPadの場合はタップすると)別ウィンドウで展開します。
今回のゲストキャラ、ロディ･ソールの声を担当されるのは何と、今を時めく吉沢亮さんなのですが、これが実に嵌まっていて良かったです。途中、デクと二人旅をするシーンで流れる“ASIAN KUNG-FU GENERATION”の｢フラワー｣の歌声も吉沢亮さんがそのまま歌っているのかと思って聞き惚れてしまった程ですﾊﾞｷｯ!!☆／(x_x)
俳優の方が劇場アニメーションの声優をする事が多くなって来た昨今ですが、とてもしっくり嵌まってこの映画の質が一段上に引き上げられた感じでした。
ちなみに上の画像は劇場で購入した特別版のパンフです。
表紙の絵柄は通常版と一緒ですが、キャラクター部分がUVクリア加工されていて浮き上がる様にみえます。その他の違いはA5サイズのキャラクターステッカーとキャストの対談ページに写真が4頁ほど増えていました。価格差も少額なので数に限りのある特別版の方がお得じゃないかと思います。 ↑カーソルを合わせてクリックすると(iPhone/iPadの場合はタップすると)別ウィンドウで展開します。
そして恒例の入場者特典である｢僕のヒーローアカデミア Vol.World Heroes｣も無事確保しました。100万人から150万人に増刷した事もあるし、首都圏の映画館は一席飛ばしでの鑑賞なので慌てなくても暫くなくなる事はなさそうですね。 ↑カーソルを合わせてクリックすると(iPhone/iPadの場合はタップすると)別ウィンドウで展開します。
そんな｢僕のヒーローアカデミア Vol.World Heroes｣の裏表紙に描かれているこのピンクの鳥さん｢ピノ｣を演じているのがエンドロールで林原めぐみさんと知り、ちょっと驚きました。いや、このコ、劇中でとても大事な役処なのでメグタンが声を当てるのに異論はありませんがちょっと意外過ぎて、ねぇ。
まぁ、そんなこんなで三作目となるヒロアカの劇場版ですが、今作はデクたちヒーロー科の生徒たちの成長を描く手法として精緻と言うより動きを重視するアニメーションが随所にあり、実写のアクション映画以上のスピード感があって良かったですわ。何よりデクのぶれない心、折れない心がロディを変え、彼が引き継いだ個性｢ワン･フォー･オール｣を更なる高みに引き上げるラストバトルからエピローグへの流れはTVシリーズ[第五期]から[第六期]へ更にその先の劇場版四作めを想起させるに十分なインパクトを残せたのではないでしょうか。
最後にロディとピノのコンビ、また登場してくれないかなぁ(^_^;※関連リンク憧れを現実にする力、PLUS ULTRA ！！【僕のヒーローアカデミア THE MOVIE -二人の英雄- at MOVIX亀有】PLUS ULTRAを越える全員のPLUS ULTRA！！【僕のヒーローアカデミア THE MOVIE -HEROES:RISING- at MOVIXさいたま】