私的三連休の最終日です。
土曜、日曜と出掛けっ放しだったので、今日もレビューがこんな時間になっています(^_^;;)
それにしても梅雨は何処へやらですね。
外はあまりの暑さに出歩く事を躊躇してしまいます。
今日の歩きは夕方になってからにしようと思います。今日はこの土曜日に珍しく六本木ヒルズまで出向いて映画を観て参りました。ヒルズのTOHOシネマズはここでしか上映してない作品とか見る時に時折訪れてますが人出の割にゆったりとしてて落ち着けるんですよね。
見てきたのは、実際にリンゴの無農薬栽培に成功された「木村秋則」さんの実話を元にした【奇跡のリンゴ】です。
予告を観る限り、かなり深刻なお話しにも思えたのですが主演のお二人がどちらも笑顔が似合う“阿部サダヲ”さんと“菅野美穂”さんだったのと一緒に観に行って下さる方とのランデブーだったので観て参りました。
一人だと流石に号泣しちゃって駄目だと思ってたので(^_^;;) ↑カーソルを合わせると(iPhone/iPadの場合はタップすると)背表紙側に切り替わります。
どんなプロローグで始まるのかと思ってたら本編が始まる直前になんと宮崎駿監督の【風立ちぬ】の4分にも及ぶ特別上映があって虚を突かれてしまいました。音楽が同じ“久石譲”さんと言うのもありますがあの映像が入る事で逆に諸々の予告編映像なんかが綺麗さっぱりリセットされて本編により集中出来た様な気がします(笑)ちなみにこのパンフの刳り抜かれた表紙から見えていたリンゴは実際に「木村秋則」さんが昨年、育てたリンゴを撮影されたものでした。劇中でも初めて無農薬栽培に成功してなった実が出て来るシーンがあるのですが、まるで姫リンゴ[つまりMacintosh(爆)]が如く小さな小さなリンゴなのに果梗[実と木を繋いでる柄の部分]がめっちゃ太いんですよ。自然の逞しさを感じました。そもそも、奥様の美栄子(美千子)さんがリンゴを守るために年16回も散布しなければならない農薬に体が蝕まれてしまい苦しんでる様を何とかすべく無農薬栽培と言う茨の道に踏み込んでいく様が描かれてる訳ですが、私の母も実家の蜜柑畑や昔ながらの木造家屋を害虫から守るために使う農薬だったり薬剤に苦しんでるのを見てるのでそのシーンだけはちょっときつかったです。
冒頭に「木村」さんの子供時代が描かれてるのですが誰しも観ればこの人は日本のエジソンなんだなぁと感じるのではないでしょうか。何か一つの事に夢中になれる、なぜ?と言う疑問の答えを見つけ出すまで諦めない探求心、どれも度を過ぎれば変人、奇人扱いされかねない事ですが大半の人が諦めてしまうけどとても大事な事の様に思えました。
この奇跡のリンゴがそんな「木村」さんの情熱だけではなく周りの人々に支えられて為し得た事が丁寧に描かれた本作ですが劇場を出る頃には幸せな涙を流して劇場を後にする事が出来るでしょう(^_^)b
だって、エンドロール途中で席を後にしたむくつけきオジサンがすすり泣きながらでしたから(笑)
こんなハートフルな映画は中々ないと思います。