あの震災から一ヶ月半が過ぎましたね。
相変わらず余震以外でも活性化した断層により『ゆれくる for iPhone』が知らせるより速く揺すられる事もしばしば。そんな事に慣れっこになってはいけないのですが、あまりに頻繁だとどうしても鈍感になるようです。
今回はそんなまだ鈍感ではなく鋭敏だった震災後半月ほどして「みんぽす」よりお借りした商品が届いてましたので、そのお話をしようと思います。毎度、毎度、期日ギリギリでレビューになって関係各位には申し訳なく思っているのですが今回だけはちょっとした訳があります。
まずはそちらから(^_^)/実はあの大地震で唯一の被害者と言いますか被害がありました。
上の写真を見て頂ければお判りでしょうが、は20年以上連れ添った我が家のメインスピーカーのコーンが破れてしまったのです。
このスピーカー、旧Pioneerロゴが懐かしい【S-55 TWIN SD】というスピーカーで今はとうに製造終了し補修部品もなく、後はただ廃棄するかこのままモニュメントにするかと言う状態で鎮座させたままです、今なお。そんな状況になった直後に届く事になったのは知る人ぞ知る「FOSTEX」の【PA-2】という当時まだ発売前のアクティブスピーカーだったからさぁ、大変!!13776-33-217656
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そうなんです。
設置してエージングなんかをしっかりやってレビューしたかったのですが、いつまた、余震が来るかという状況でお借りした商品を置きっぱなしで出勤したり外出するなんて事は怖くて出来ません。なので週末の度に開梱して設置を繰り返して漸くレビューに漕ぎ着けたとこういう訳です。
そんな訳で(もう目を瞑っても出来ちゃう(笑))開梱編は端折らせて頂いて外観レビューと参ります。このアクティブスピーカー【PA-2】はこんなラブリーな顔をしていますが、元々スタジオモニターとして開発された【PM0.4n】の妹分のような存在。よって通常のアクティブスピーカーとは毛色が違います。
通常、アクティブスピーカーはどちらか一方のキャビネット内に電源部とアンプ部を持つため、どうしても左右での音質差は否めません。でもこのスピーカーは二台一組で販売される形態を取っていても実は、左右同体で個々に電源部とアンプ部を持つために理論上、音質差が発生する筈もありません。もっと言えば、アンブが個々に搭載されている分、通常のオーディオスピーカーでも悩ましいケーブル配線から生じる左右のバランス調整からも解放されていると言えます。
こんな風に書くと、良いこと尽くめの事に思えますが問題もあります。
個々に電源部とアンプ部を内蔵していると言う事は一台で入力もボリュームも完結したスピーカーと言う事でもあるのです。なので、ステレオスピーカーとして機能させるにはこんなパーツが必要になります。その名も【PC-1EX/W】というボリュームコントローラーです。民生オーディオメーカーの商品を見慣れた目にはとても業務用チックに映ってる事でしょう。ところがどっこいこんな成りをしていますがきっちりと各部は民生レベルの仕上げがなされていてただ、形がこんなだと言う事なので勘違いされませんように。出力端子も金メッキこそ施されてませんが、亜鉛メッキでもグレードの高いパーツが選ばれてますし、ステレオ入力端子も却ってこういう方が安心します。プラグを挿すときにフレームがふにゃーーってなると心が萎えますから(笑)底面も滑り止めのゴムが帯のように貼られていますが、よく丸いゴム脚を四隅に申し訳程度に貼られるより実用的で良いです。スピーカー本体が中国製ですがこちらは小さくても日本製です。キモになる部分だけに国内製造に拘ってるんでしょうね。側面から見ても塗装の仕上げもいいですし、何より金属のバリなんて皆無じゃないですか。こういうあまり注目されないと思われるところまで、きっちりと仕事をする。その心意気が嬉しいです。ちなみにこのコントローラー、小さい小さいと申し上げていますが実際に100円玉と一緒に撮影してみました。こうすると私が小さい小さいと言ってる意味がお判り頂けるかと思います。
いつものように附属品チェックから始めましたがいよいよスピーカーのチェックをしましょう。まずは中高域担当、19mmソフトドーム・ツィーターです。やはりツィーターは美しいですねぇ。しかも剥き出しだから、より間近で見られます。
でも、その分、破損確率は通常のスピーカーよりありますから、気を付けましょう(^_^)bで、低域担当の100mmウーハーです。
こちらもツィーター同様、剥き出しですから破損には気を付けましょう(^_^)bこのスピーカー、側面から見て初めて判りますがフェイス以外は白です。 こうでもしないと5色展開は難しいって事でしょう。
ちなみに背面からぽっこり出ているモノ、なんだと思います?答えはアンプを内蔵してるので放熱用のヒート・シンクでした。
しかし、この背面はプレスリリースのpdfの体裁から読み取れる女性向けだと私は認識してたので、当のターゲット層である若い女性にはかなり無骨に映るはずですが、その辺りはどう思ってるんでしょうねぇ、開発の方々は(^_^;:)
という事でこのヒート・シンクは負荷の掛け方にもよりますが、かなり熱くなる事もあります。よって設置場所の背面には気を使いましょうね、お嬢様方(笑)それでは背面を細かく見ていきましょう。
まずはヒート・シンクより上に配置されているのはRCA入力端子とTSフォーン端子(電子楽器やマイクロフォンでは同じみの6.3mmステレオプラグ)、それにボリュームです。このボリュームは先程のボリュームコントローラーで音量調節を行いますので最大ボリュームにします。
ただし、必ず先程のボリュームコントローラーのボリュームは最小に絞り込んでおきましょうね。 また、TSフォーン端子はスイッチ付きのものを使用しているそうなので、RCA端子と同時入力した場合、TSフォーン端子が優先される事を合わせて憶えておきましょう。ヒート・シンクの下側には電源スイッチと電源ケーブルがあるだけです。まぁ、電源トランスが一番重いでしょうから自然とこの配置になりますよね。
ちなみにここに電源スイッチがあるとこのスピーカーセットで音楽を聴く場合、いちいちスピーカー背面に手を伸ばし、On/Offしなければなりませんよね、しかも二回も。それに先程、注意したように電源を切る場合にヒートシンクに触れないとも限らないので設置する際にOnにした後は、附属のスイッチ付2個口電源タップに電源ケーブルを挿した後はタップの電源スイッチでOn/Offする事になります。
まぁ、そのスイッチ付2個口電源タップは今回、発売前にお借りしているせいか、『これじゃないよね?』って代物が附属されているので次回、改めてお見せする事にします(笑)底には割と大きめのゴム脚が四隅にあるのはまぁ普通として、中央に穴が4つ開いてますね。なんだろう?この中央よりの穴に寄って見ると中にボルトが埋まってました。どうやら壁掛けにした際、底からボルト締め出来るみたいですね。ボルトは附属せず説明書にある規格のモノを買ってきて締め付けるようです。一通り、各部の確認も終わったのでセッティングしましょう(^_^)/
まずは、RCAピンを挿します。おおっ、挿して初めて気付く事もあります。
この入力端子、金メッキ処理されてるじゃないですか!!
えーー、確かに兄貴分の【PM0.4n】とはフェイス違いのほぼ同仕様っぽいからコスト的に可能なんでしょうが、ちょっと驚きました。うーーん、なんか我が家のメインスピーカー、当分、これでもいいかなぁ(爆)バキッ!!☆/(x_x) はい、話が脱線しちゃいましたね。
各スピーカーとボリュームコントローラーの結線が終わったら、最後にこのアクティブスピーカーとは思えないまるでオーディオアンプかと思うごつい電源プラグをコンセントに挿してお終いです。今時ですから、ご多分に漏れずトラッキング処理がなされています。まぁ、挿したら挿しっぱなしになる部分ですから重要ですよね(^_^)b ↑カーソルを合わせると(iPhone/iPadの場合はタップすると)電源Onです♪
では、灯を灯しましょう。
アハハハハ(*^^*)
なんてーまぶしくこのFOSTEXロゴ脇のLEDが光るんでしょうね。ちょっと、ここだけは頂けないかなぁ。と言う訳で今回の試聴に使う入力器は私にとっては永遠のCD Walkman【D-E01】をDC駆動で使う事にします。しかし、こうやって見るとPCやiPod・Walkmanを想定入力にしているアクティブスピーカーにしては大きく感じます。むしろ真ん中にレシーバーやコンポーネントがあれば立派なミニコンです(`・ω・´)キリッ
そうそう、このスピーカー、新製品のために詳細が目隠しされて貸し出し抽選だったのでお借りして驚きました。アンプがなんとバイ・アンプ駆動になっていた事なんですよね。このサイズでツィーターとウーハーを別々に駆動するスピーカーなんて聞いた事がありませんから。
宴も酣で御座いますが、今回は外観編ですので設置も終わった事ですしこの辺りで一旦閉幕と致します。
では(^_^)/