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精神性を揺さぶられる爆音の極み!!【BLADE RUUNER 2049 [極上爆音上映!!] at 立川 CINEMA CITY】 [映像・音楽]

いやぁ、昨日は久しぶりに昼間は動くとじんわりと汗ばむほどでしたね。
例によって、電池切れまで動いてパタリと静まる日でしたが意外と充足出来たかもしれません。

さて、既に月が変わり11月ですが今日は10月末に観て来た映画のお話です。



最初の作品公開から35年と言う長いブランクの後、劇中でも時間経過にして30年後を描いた【BLADE RUUNER 2049】を愉しみと不安が交差する中、観て参りました。勿論、“立川 CINEMA CITY”の極上爆音上映一番館「a studio」で、ね(^_^)b

先ず、本編内の美術や小物とも少なからずリンクしますが、“ソニー・ピクチャーズ”配給なんだと言う事を痛感しながら物語は開演し、エンドに“ワーナー・ブラザース”配給である事を知る事になるのが何とも不思議な感じでした。
だって、35年前は“ワーナー・ブラザース”だけの配給でしたからねぇ。


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本当はすぐレビューしようと思ったのですがどうにも自分の中で反芻しないと否定ではありませんが肯定気味に捉えられない内容になりそうだったので一週間ほど寝かせたんですよね。その感に“WOWOW”でも前作のファイナルカットが放映されるなどして、改めて前作が35年前に制作された事を忘れさせてくれるほど色褪せてない事、また後のサブカルチャに色濃く影響していた事を痛感しました。
そんな事を踏まえて言うと前作を観てない一見さんには2時間43分は冗長的に映った事でしょう。前作を知った上で観た私でさえ、久しぶりに劇場で欠伸が出そうになる[承]部分に押井監督作品かよと言うツッコミと【ARRIVAL [邦題:メッセージ]】でドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が魅せた心に刺さる音響がなければ寝転けたかもしれませんでしたから。
結局の処、本作は1960年代のフィリップ・K・ディック氏のSF小説「Do Androids Dream of Electric Sheep? [邦題:アンドロイドは電気羊の夢を見るか?]」を原作とするものでA級ではなくB級映画だった筈で、前作の劇中内の刻が後二年後に迫る中にあって、今の人に2049年がどう映るのかも含めて、まさか一桁多い制作費と興行収入を得る作品として甦るとは誰も当時は想像出来なかったと思います。
で、内容的には老けたねぇと言うハリソン爺が演じる前作の主人公であるデッカードがやはり主役でライアン・ゴズリング演じる最新鋭レプリカント捜査官「K」が狂言回しであると言うオチに映るか否かは観客に委ねられる感じがやっぱりB級だよねと私には映りつつも、子供の頃からの懐かしいSFを豪奢な予算で練りに練り上げて上映出来る今って凄いなぁと想う次第です。逆にサブカルにここまでお金掛けますかって感じが何処か座り心地の悪さを生んでるとも言えますが、ね。


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ちなみにこのパンフのスピナーのボディラインの継ぎ目に銀箔押しが施されてて芸細です(笑)


前作で当時、感じたモヤモヤ感(今、観返すとそうは映らないのは歳を重ねたせい?)を払拭した作品になってるかと言うと、原作のタイトルである「Do Androids Dream of Electric Sheep? [邦題:アンドロイドは電気羊の夢を見るか?]」から受ける素直な印象を対象を人から人造人間であるレプリカント視線に変えた事で色濃く感じられる事と手塚治虫先生ではないですが、人が自ら、人の手に余るモノを創造したにも関わらず、その創造物に対してさえ差別や抑圧を行ってしまう本質みたいな部分をさらけ出しており、これが古典SFの醍醐味だよねと思う部分に反映されてるだけで完全には払拭しきれずに終わったの?終わってないの?って感じで判断に困るのです。
良く良く思い返すと前作に対しての敬意とお約束めいたアクションシーンや確かにあの世界の30年後ってこうなるのかもと言う背景を抑えつつ見事に自分色も加えて描き出したドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の手腕は評価出来ると思います。が、それも前作を知ってると言う大前提込みなので個人的には監督としての前作である【ARRIVAL [邦題:メッセージ]】の方が好みですとだけ付け加えて終わりたいと思います。
 
最後にもし、これから観られる方が居るとすれば、絶対に音響設備が良い4Kスクリーンを選ぶ事だけはお奨めします。身体を震わす音響込みで設計された映画なのは間違いないので、ね(^_^)b



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