重くなりがちなテーマを瑞々しく描き切った作品だね。【水は海に向かって流れる at MOVIX川口】

昨日も暑かったですね。
水曜日に少し雨が降る様ですがそれ以外は晴れ、しかも連日の夏日以上予報に梅雨は何処に行った？と思うのは私だけではないはず(笑)

さて、そんな訳で今日も夏日と言いながら真夏日になるんじゃなかろうかと危惧してる中、お送りするのは先だっての週末に観て来た映画のお話、その壱です。


観て来たのは田島列島先生の漫画を下敷きに実写化した【水は海に向かって流れる】です。
公開されてから二週間が経過して観に行ったのには訳があり、何故かいつも利用するMOVIX系では都内での上映がなくて埼玉まで遠征しなきゃいけなくて他の映画との関係で遅くなったのでした。でも、そのおかげか早朝回だからか観客が10人以下で非常に落ち着いて鑑賞出来ました。
　
このお話、要は10年前にダブル不倫して駆け落ちした男性側の子供である直達(演じるは流浪にThe Finalで弥彦役だった大西利空くん)と女性側の子供である榊さん(演じるは広瀬すずさん)がひょんな事からシェアハウスで共同生活する事から巻き起こる日常を描いています。シェアハウスにはこの他に直達の母方の叔父に当たる茂道(通称:ニゲミチ先生)、直達の同級生･楓の兄である颯、榊さんの父親の親友である成瀬教授、拾われてきた猫のミスタームーンライト(長いのでムーちゃん)の計五人と一匹が生活している設定で物語は進みます。


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10年前のダブル不倫をきっかけに能面づらで他人に笑顔を見せなくなった榊さんが直達と出逢った事で徐々に笑顔を見せる様になり、10年前の事を乗り越えるまでを描く二時間な訳ですが、今作ですずちゃんが実年齢に近いかそれより少し大人びた女性を素で演じてる様でかなり印象が変わって見えて良かったです。今までお姉さんのアリスさんと似てる風ではないと感じていたのですがお酒を嗜むシーンでの仕草や表情から、あーーやっぱり姉妹だなぁとようやく思わせてくれましたね。
そんな一見取っ付き難い榊さんが気まぐれで作る料理の数々、特にポトラッチ丼とエベレスト級の山盛りポテトサラダが印象的でポトラッチ丼は何か、若かりし頃に作った記憶が甦ってきてお腹が猛烈に空きましたわ。
　
とにかくムーちゃんを演じたコロが何度も出て来てくれて可愛かったし、すずちゃんがムーちゃんを可愛がるシーンはホント、猫好き故にムーちゃんも安心して甘えてるのが凄く伝わったし、すずちゃんの榊さんファッションがとても良かったですわ。脇を固めた俳優陣も素晴らしく、前田監督の演出も押しつけがましくなくて久しぶりに二時間、ゆったりほっこり出来て良かったですわ。
Blu-ray出たら、ムーちゃん目当てで買っちゃうかもなぁ(爆)

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