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原作を読まず、予告編でばれない様にしてくれていたのが何よりの僥倖でしょう。【屍人荘の殺人 at MOVIX亀有】 [映像・音楽]

いやぁ、一昨日は前日より気温が下がる下がると騒がれていた割にはそうでもなくて、レイトショー帰りも闊歩して帰ってこれて幸運でした。昨日も程良い冬晴れで過ごしやすかったですし、ね。

と言う訳で今日は一昨夜、観て来た映画のお話です。



観て来たのは予告を観て以来、楽しみにしていた【屍人荘の殺人】です。
原作がミステリー賞四冠に輝く今村昌弘氏の処女作であるのは本作品の予告編で知った次第でそれより「99.9 -刑事専門弁護士- 」などですっかりお馴染みになった木村ひさし監督が何故映像化する事になったのかに興味を持って臨んだ訳ですが、いやぁ、こんな話だとは全く思いもしませんでしたし、だからこそ、木村ひさし監督だったのかと膝を打つ出来映えでした。

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どうやら舞台は同じ「紫湛荘」(読みが同じだけどタイトルでは屍人荘になってるのが妙!)なれど主だった登場人物が属する大学のサークルが映画研究会からロックフェス研究会に変更されており、それに伴って原作では「紫湛荘」に立てこもる事になる人々が名前こそ一緒なれど、主人公達が通う神紅大学生及びOBだけではなく、ロックフェス参加の一般人を含む構成に変更されてたみたいです。これは観終わってからこの記事を書くために調べて知った事で原作を知らなくても十分にミステリーとして成立しています。
だって映画版として大舞台にしなければいけなかったから、舞台をロックフェスが近くで行われている設定にしてあるのでしょうが、それ故、原作を知らなければ珍妙な密室感がより高まってお話にのめり込めますから。ただし、犯人は物語半ば前に消えるある人の放つ一言で私も分かってしまったんですけどね(^_^;;)


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繰り返しの様になりますが、ロックフェス会場が近くにある舞台にした事でミステリーの定石、密室殺人に雪崩込む状況作りがまさかの展開で最初はこれ、復讐殺人の為の壮大なドッキリ的な仕掛けなのかと思って観てました。だって物語半ばもいかない時にあの人が消えてしまうんですもの、『えっ、主役の一人じゃなかったの?』って思いつつ、最後はあーーー、結局、これは本当の相方と出会う為のお話で迷コンビ誕生のお話なのね、と腑に落ちたのでした。そのエンディングはとても切ないんだけど、従来の和製ミステリーとも違う余韻を残すものでしたから。
それにしても相手役の神木隆之介くんの演技も合わさってるとは言え、浜辺美波さんは不思議なコケティッシュさをお持ちですよね。本人の意思とは裏腹にいつのまにか男を傅かせてしまっている演技がとても似合うし、このシリーズ、次作も今年の二月に出版されてるから、是非、映像化して欲しいものです。ただし、どう繋げるかはとても大変な気がしますけどね。
 
さぁて、原作が文庫本化しているので帰省の寝台電車の中で読む本として買って来ようかなぁ。



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