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今の時代のハーロック!!!【SPACE PIRATE CAPTAIN HARLOCK】 [映像・音楽]

土曜日は珍しく千葉方面のシネコンに映画を観に行って来ました。
もちろん、地元駅から9分の距離なので帰りはしっかり五郎ちゃんの様に街並み散策しながら帰って来ました(笑)
 
いつものシネコンではこの異常とも思える新作ラッシュを捌ききれなくて上映しない事が発覚したので他を当たってみたところ同系列では生憎あの西新井しか上映してなくてあそこは避けたかったので手持ちの3Dグラスが使えて近場と言う事で千葉側に遠征するのが一番の近道となり初めて訪れてみたんですが、駅から私の脚だと5分そこそこで到着出来るし複合施設内にあるとは言えアクセスも直線的で分かりやすくスタッフの方の対応も良かったので利用してみて正解でした。


さて観て来たのは予告を観た当初は観るのを迷っていた【SPACE PIRATE CAPTAIN HARLOCK】です。
なぜなら、つい先日【GATCHAMAN】に裏切られたばかりでしたからねぇ。
でも、試写会を観た方の評判が悪くなかったのでそれでは3D上映で観ようと思い立ったのでした。


この作品は当然、原作者である松本零士先生がしっかりと絡んでいてよくあるリブート作品にありがちな「あれ?」って事はなく脚色をあの稀代の粘着気質の福井晴敏氏が手掛けてるのでまぁ、各人、各機の立ち位置を変えずに設定を埋め込んでよくここまでリブートさせたねぇと言う突っ込み処と唸る処、満載の映画でした。
今作のプロローグで地球は宇宙を植民地化してしまい増えすぎた人類が最後に還りたい聖地と言う描かれ方をしており、ただ増えすぎた人類全員を受け入れるだけのキャパがない為、人類同士の地球争奪戦争「カム・ホーム戦争」が繰り広げられた結果、何人も還ることならぬ土地になってしまった事があの小林清志さんの渋いお声で語られます。もうこれだけで涙が止まりませんでした(T_T)


SPACE_PIRATE_CAPTAIN_HARLOCK_001.jpg
↑カーソルを合わせると(iPhone/iPadの場合はタップすると)海賊の旗印、骸骨マークに変わります。
そもそも別艦であった「デス・シャドウ級4番艦」と「アルカディア号」を“ミーメ”(声は蒼井優さん)の設定をダークマター機関を扱えるニーベルング族の生き残りに書き換える事で、「アルカディア号」は地球の真実に関わる重大事の折にダークマター機関の自己再生能力を得て甦った「デス・シャドウ級4番艦」である事が観てる内に分かる訳ですが、 いやぁ、ダークマター機関だとかニーベルング族だとか時の結び目だとか、松本零士先生の作品に触れてれば必ず聞いた事がある設定をまさかこうもハーロックに組み込むとはさすが、福井晴敏氏と言えるかと思います。
ハーロック(声は小栗旬くん)とヤマ(声は三浦春馬くん)の(ここで言うのは対立構造の事ではなく本質的な)関係は終盤怒濤の動きの中でやはりなぁと思わせるモノでした。これだけは今、語るのはこれから観る人に申し訳ないので言いませんが、まぁ福田彩乃さんが演じられたトリさんがキーとだけ言っておきましょう(笑)
最終的にトリさんとミーメが良かったなぁ。
まぁ、ケイの気丈夫なスレンダースカラっぷりはそれはそれで良かったですけど、あれ、コスプレするのはハードル高そうですね(爆)
 
当初は何じゃこれだった、「アルカディア号」も動いてみれば実に我々が良く知る「アルカディア号」のギミックが今の時代に即した素晴らしいデザインになっており、ちょっと超合金出ないかしらと思ってしまったのは内緒です♪
後、イン・スキップ航法( ワープの事)の「アルカディア号」の独特な煙幕的演出が如何にも海賊船と言うか幽霊船的で痺れます。敵対するガイア・フリート艦隊のそれが無機質な演出が際立ちすぎて陳腐なのとは対照的ですけどね。
 
最後になりますが今の時代に合ったハーロック像になってるので我々の良く知るあの凛とした海の漢像を思い描いて観に行くと肩透かしを喰いかねません。でも、それこそが意図だとしたら小栗旬くんにオファーを出した制作側は見事に言いたい事を語る為の方策を練ってる訳で観終わってみるとまぁ、話の根幹の大罪も鑑みればこうなるのかなぁと思う次第です。
決して何かが決着する類の映画ではありませんが、自分の中では【GATCHAMAN】よりは座り良く最後まで観られたのでよしとします。



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