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観る年代で印象が一変する映画だね!!【映画・FURY】 [映像・音楽]

いよいよ、今年も最後の月、師走の到来です。
仕事も年内の区切りに向けて加速中ですし、帰省の切符も行きは希望通りとはいきませんでしたがなんとか確保し後は明日の帰りの当落を待つばかりです。正月映画もこれからどんどん公開されるので普通以上に捌かないと追いつかないです。既にもう何本か観る機会を失ってますし、ね。
 
さて、今日はそんな新作映画ラッシュを捌く為にこの間の金曜日、仕事帰りにこちらを観て来ました。

FURY_001.jpg
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そうです。
あの【FURY】です。
子供の頃からこの作品のタイトル(実際は大量生産されたシャーマン戦車の一両に名付けられた愛称“FURY”な訳ですが)にもなっているシャーマン戦車が大好きで戦争の意味すら知らないで無我夢中でタミヤの模型を作っていた頃が懐かしく思い起こされます。そしてファーストガンダムが始まる一年半前に観て打ちのめされた【遠すぎた橋】以来、劇場に足を運んだ本格的な戦争映画になります。


内容は【遠すぎた橋】と同じく舞台は戦禍激しい欧州、しかも【遠すぎた橋】が欧州反抗戦の始まりを描いてるとしたら逆にこちらは終戦まであと四ヶ月に迫ったベルリンに至る途上での熱くも激しい十字路(クロスロード)を死守すべく戦い抜いた“FURY”の五人のクルーを描いた骨太な映画でした。


戦争中故に死者の扱いの生々しさ、銃弾による人体へのダメージ、炎に焼かれる様、どれを取っても子供の頃、観た戦艦大和の最期を描いた戦争劇画の衝撃と同等かそれ以上のものでした。実際は臭気など含めて上映されたらとてもではないですが耐えられない事でしょう。その描写とは対極的に描かれる戦車対対戦車砲との野戦、市街戦、ティーガーとの対戦車戦、そして最期の300人の歩兵部隊との籠城戦、どれも描写も台詞回しも絶品で今までこの表現が出来なかったのは何故だろうと言う位、戦車愛に溢れておりました。それ故、クライマックスは絶句してしまう訳ですが脳裏を掠めたのはあの名台詞『これって戦争なのよね』です。
エンドロールの映像は少し違和感を憶えましたが、こうした映像を刻みつけておく事は決して悪い事ではなく絶対に戦争を始めてはならないと言う事がどっしりと心の中に圧力を以て掛けられて劇場を後にしたのでした。
 
最期にブラッド・ピット演じる“ウォーダディ”を筆頭に“FURY”の乗員五名の生き様はどれも心に残るのは保証します。特にシャイア・ラブーフ演じる“バイブル”は最初、シャイア・ラブーフがあまり好きじゃ無い方から出演してると聞いて最初、何処に居るのって思うくらい、“バイブル”がそこに居て彼の俳優人生はこれで大きく変わったんだろなぁと感じると思います。新兵“マシン”役のローガン・ラーマンも最初と最後では顔つきが変わる程の24時間を描いた2時間15分、瞬きせず観て欲しいそんな映画です。



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