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胸の中の剣は○○の剣!!【映画・バケモノの子 at TOHOシネマズ 日本橋】 [映像・音楽]

いやぁ、昨日は週末以上にとんでもない暑さでしたね。
流石にお昼の散歩は取り止めてひたすら仕事してナイトラン&ウォークに打ち興じました。

こう暑くなると身体を動かすのは夜明け前とか夜じゃないと熱中症の危険も隣り合わせとなるのが恨めしい訳ですが、身体を壊してしまっては元も子もないので様子を見ながら少しでも涼しい時間帯にせっせと身体を動かそうと思います。
さて、そんな暑さとの闘いとは裏腹に今日は先だっての週末に観てきた【バケモノの子】のお話です。



物語の舞台は人間界の渋谷とその渋谷に密接にリンクするバケモノ達が住む「渋天街」と呼ばれる街です。
そんな「渋天街」を長年、束ねてきた「宗師」[声:津川雅彦さん]が神に転生する儀となるので後任者を選ばねばならなくなる処から物語は始まるのです。
候補者は二名。
一人は弟子も多く、二人の子の父でもある人格者「猪王山」[声:山路和弘さん]。
もう一人は一人の弟子もなく子もいないベランメエなバケモノ「熊徹」[声:役所広司さん]。
バケモノたちの信頼も厚い「猪王山」と腕っぷしは強くても人格に難ありの「熊徹」ではお話にならないからか、「宗師」は弟子を持つ事が「熊徹」が宗師候補に立つ条件としてしまいます。


一方、両親が離婚し母[声:麻生久美子さん]が交通事故で急逝した事で身勝手な親戚達に本家の跡取りを強いられ逃げ出す「蓮」と弟子を取れと言われふてくされて「多々良」[声:大泉洋さん]を伴い渋谷の街にやって来た「熊徹」が鉢合わせする事でバケモノと人の子と言う奇妙な師弟の契りを結ぶ事になる一人と一匹の珍冒険譚の幕が上がるのでした。
ちなみに「蓮」が「熊徹」に個人情報だから名前を教えなかったが為に九歳と言うだけで「九太」[声:宮崎あおいさん、後に染谷将太くん]と名付けてしまうシーンで「熊徹」の人となりがわかってしまうのが何とも良かったです。まぁ、成長して声が染谷将太くんに初めて切り替わるシーンでも同じ事を繰り返すので必見です(爆)


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今作品の声の出演は今まで以上に声優さんより俳優さんの比率が高くなっており、メインキャストだと「猪王山」の二人の息子、「一郎彦」と「二郎丸」の青年期をそれぞれ、宮野真守さん、山口勝平さんと言うアニメファンなら誰もが知る声優さんが担当されてるだけで他のキャストは普段、実写のドラマや映画で活躍されてる俳優さんばかりとなってるのも独特の世界観を構築するのに一役買ってる様に思いました。
そんな俳優さん達が声をあてた中で想像以上にずるいと感じたのは「多々良」と共に「熊徹」と「九太」を見守る「百秋坊」を演じたリリー・フランキーさんでしょうかねぇ。
実写の演技以上にあのお声と間とトーンが素晴らしかったです。

 
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細かいエピソードに触れる事はしませんが、とにかくバケモノたちの住む「渋天街」のルールでは帯刀を許されては居るものの闘いに於いて、抜刀する事は禁じられてると言うお約束に則っり幾度となく繰り広げられる「熊徹」と「猪王山」の闘いは音響効果在りきで感動する仕掛けが鏤められており、「DOLBY ATMOS」じゃなくても臨場感を出す演出は可能なんだと言わんばかりの迫力にただただ感動します。
また、人間を弟子にすることは「渋天街」では禁忌とされている事とそもそも何故このお話は始まったのかと言う処の「宗師」様の神転生が密接に絡みつき、子は親を見て成長し、親もまた子を見て成長すると言う至極真っ当な営みを極上の冒険譚として大団円で締め括る細田監督の気概を魅せ付けられた作品です。
 
細田監督は叙情的作品と熱情的作品を交互に発表してる気がするので、順当に行けば三年後は叙情的作品になるのかなぁと思うのですが、良い意味で裏切られたいなぁと思います。
でも今はBlu-rayのリリースも今から愉しみですが、目白押しの夏映画の中にあって、もう一回観に行きたいなぁと素直に思わせるこの高揚感の責任を取って欲しいなぁ(笑)


※関連リンク

『バケモノの子』を観る前に・・・【Blu-ray・おおかみこどもの雨と雪】


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