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川に始まりて、川に終わる、術とはげに危うきもの。【忍びの国 at MOVIX亀有】 [映像・音楽]

未だ梅雨明けしないのに連日、暑いですね。
多分に湿気の多さに起因した暑さだから、カラッとした夏のそれとは違いべたつく汗との闘いにうんざりです。それでも日々の運動量を下げたくはないので藻掻くから余計に暑くなると言う、ね(爆)

さて、今日はこの間の週末に観て来た映画のお話にしようと思います。本当は初日に行きたかったのですが主演が主演ですし舞台挨拶ライブビューイング付きに大挙して押し寄せるあの熱狂的な女性ファンと鉢合わせしたくはなかったので二日目にしました。
結果、年端もいかない様な女の子たちの君たち、それ映画を観るマナーじゃないからと言うの間近に観てげんなりする羽目にはなったんですけどね(^_^;;)



そうです。
観て来たのはあの【のぼうの城】と同じ和田竜さんの原作と言う事で首を長くして上映開始を待っていた【忍びの国】です。


観終わった感想は想像以上に切なかったです。
ただ、どうやら原作とはエンディングへの持って行き方が違ってる様でもしかしてあの方は死なずに切り抜けたからこそ、あの終わり方なのだろうか?とかある一定以上の年齢ならちょっとした淡い期待を抱く結末に滲みながら嵐が謳う主題歌『つなぐ』の歌詞が滲みるものでした。
特に忍びの術中に嵌まると言うのがどう言う事かと言う事を描いてるからこそ、エンディングに淡い期待を持ってしまうのは、監督の術中に嵌まった証拠なのかもしれませんけどね。そう言う意図があったからこそのナレーションに山崎努さんをキャスティングしたのかと膝を打ってしまいました。だって、上映が始まった当初は何故に、山崎努さんなの?って思っちゃいますからね。本編に出てよと言う意味を込めて、ね。


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忍びを描く映画ってその切り口で賛否両論巻き起こるのは時代劇を普通に受け入れてる日本ならではですが、大野君の身体能力の高さによるアクションとご本人のあの老獪にも思える自然体からくる演技なのか素なのか分からない雰囲気が無門と言う伊賀忍軍最強の下忍を見事に体現しており、そう言う意味でも新たな忍者映画になってると思います。
 
まぁ、武家と忍者で戦さになるのかと言うそこはかとない疑問は総て今回の戦さの発端のとある業によるもので、その業が武家と忍者の戦さを互角に持ち込ませもするし、悲恋も生むし、人の感情を芽生えさせたりとたっぷりとシニカルにコミカルにエッセンスとして振り蒔かれる様は深読みすると人の暗黒面観たり的な側面もあるのがやっぱり忍者映画だなぁと思ったりもします。
 
そんな真面目に時には非情に時にはコミカルにも思えるシーンがない交ぜになってるからこそ、余計に終盤は切な過ぎる程、切なく何処か子供の頃のカムイ伝などのえぐい忍者物すら想い起こさせてしまいます。でも、生きてるってそう言う事の連続だからこれもありなんだよなぁと感じてとってくれる若年層がどの位居るか分からないですけどね(^_^;;)
その位、視点視点で観方が変わる映画だったと思います。

ラストの切なさからBlu-rayを買う事はないかもしれませんが、また新たな忍者活劇の地平を魅せてくれた作品が一つ生まれたと言う事で時代劇かつ忍者ファンとしては上々な気分で劇場を後にする事が出来ました(`・ω・´)キリッ



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