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不発な映画になると思う。【打ち上げ花火、下から見るか?横からみるか? at MOVIX亀有】 [映像・音楽]

今日あたりで連続降雨記録も途切れて少しは残暑厳しい折、なんて表現、使いたいですねぇ。確かに暑いとそれはそれで文句も出ましょうが、今は夏なのでそれらしく太陽が燦々と降り注がないと秋冬がぴりっと際立ちませんからね。

さて、そんなぴりっとしない天気を受けてか、一昨日、観て来た映画もぴりっとしませんでした。そう言う時はレビューもしないって事がblogを始めてからも数度合ったのですが、流石に一言言いたくてレビューする事にします。



そんな想いに駆られたのは【打ち上げ花火、下から見るか?横からみるか?】です。


とにかく、この映画、パンフに名を連ねたスタッフ、キャストが豪華なのは分かりますが、じゃあ、作品として何が言いたいの?響くの?って言ったら疑問符しか残らない90分でした。初日のレイトショー、私が通うシネコンでも一番大きなスクリーンで満員とは言わないまでもそこそこ入ってたのに、終わって帰る様はまるでお通夜の様でした。そして、そちここで『見てソンしたわ〜。』的な小声しか聞こえず、あの一年前の初日レイトショーで満員御礼、みな満足げ帰っていった【君の名は。-your name.-】とは真逆すぎて戦慄しました。

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映像的にも後半、海辺を疾走する電車の表現など見るべき箇所もあるにはあるのですが、お金を出して観に来て貰ってるのにその作画品質はないだろうと言うのが散見されました。意図して粗くした様に感じたシーンは演出なの?とも思いましたがいやいや、だったら大スクリーンで観る意味がないだろうと言うものだったのでがっかりでした。 特に総監督はあのマドマギのテレビ編集版を映画にする際、そのままではお金を払って観に来てくれるファンに申し訳がないので編集版なのに全部テコ入れして綺麗に仕上げ直した伝説の方ですから、余計に信じられないものを観た気がしました。
 
確かに去年の【君の名は。-your name.-】と比較されてしまうのは運悪く丁度一年後の夏に公開する似たような雰囲気を持つ作品の定めでしょう。でも、正直に言って、どちらが真摯に作品を仕上げたかは観終わって映画館を後にする人々の足取りが総てを語ってるし、面白かったからリピートされてあの爆発力を生んだのですから、もう結果は言わずもがなです。

私はシャフトの作品で物語シリーズが苦手なので余計にそう感じたのかもしれませんが、中途半端に難解風なifの世界では単純明快なエンターテイメントにも振り切った難解な作品にも遠く及ばないだけですわ。
 
それにしても菅田将暉くんが主役の彼を演じなければならない意図(正直、合ってなかった、決して菅田君が悪いわけではなく)がよく分からず、対して芸達者を発揮していた宮野真守さんが対象的だったのと、松たか子さんに何故、ヒロイン・なずなのお母さん役のオファーがいったのかも疑問でした。エンドロールが出るまで松さんだと分かりませんでしたからねぇ(笑)
 
何とも主題歌のキャッチーさだけが残った後味の悪い映画でございました。



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