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推して参る!されど赦しの心を。【BLACKFOX at T・ジョイ PRINCE 品川】 [映像・音楽]

また新しい台風が出来たみたいですね。
今度の週末にやって来るとか来ないとか、頼むから鈴鹿でF1があるから来ないで欲しいと今は切に願うばかりです。

さて、昨日まで私的三連休だった私目ですが、今日はその連休初日に観て来た映画のお話です。



観て来たのは【BLACKFOX】です。
そもそも上映館が少なくて私が通うシネコンでは予告すら見かけた事がなく、公開前週の深夜にたまたまラテ欄で特番と言う名の映画冒頭のダイジェストを20分少々流す番組に気付かなければ観る事もなかった作品です。

特番で知り得た情報は近未来の地球、無国籍風の大都市で繰り広げられる忍者の末裔の少女を主人公とした復讐劇であり、SFの要素も入ったアクション物である事だけでした。その冒頭の活劇が中々に小気味よくて寸止めされるとザワザワする処で特番が終わってしまうものだから、続きを知る為には劇場に足を運ばざるを得ないと言う何とも阿漕な(※褒め言葉です!)手法に絡め取られてしまったのでした。

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結局、タイトルの『BLACKFOX』が何を指すのかは本編中、言葉で語られる事はありませんでした。でもまぁ、このパンフが指し示す通り、数奇な運命に導かれた三人(?)の少女と人類の良き友となる事を理念として主人公の父親によって創造された三体のアニマルドローン(オボロ[犬型]・カスミ[猛禽型]・マダラ[モモンガ型])からなるチームの総称もしくは通り名であろう事は観終われば自ずと分かる構成になっています。つまり、今作は“BLACKFOX”誕生編であり、作中でばらまいた伏線回収のいくつかはなされないまま閉幕しています。続きを観たければ興行成績次第であり、制作プロデューサーの手腕も含めて運を天に任せるしかないと言うのが何とももどかしい状態だったりします。

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入場者特典として京アニ出身のキャラデザと総作画監督でもある斎藤敦史氏描き下ろしミニ色紙が配られてましたがそう言う特典で来場を促すのも最早、定番化してて知名度と言う部分でTVアニメなどで人気を博して劇場化された作品と違いどれだけの効果があるのかは疑問です。個人的には忍者×SFと言われれば無条件に飛びつく質なのですが、アニメファンや一般の方で忍者×SFと言われてどれだけ劇場に呼び込めるかと問われればかなり難しいでしょうとしか答えられないのが実情でしょう。

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パンフを読んで分かったのはとても変わった制作方法が取られており、逆にその手法で良く映画の体裁が整ったなと言う印象です。恐らく、先月観た【HELLO WORLD】とは似てる様で実は対極に位置する手法ではないかと思いました。これだけ情報が溢れ、数多の作品が制作され続ける現代において結果、何処か似たり、または某作品に対するオマージュだったりと100%誰も観た事も聞いた事もないお話に仕上げるのは難しい筈です。それをパンフと言う媒体を介して上手に紹介、そして展開した【HELLO WORLD】と比べるとちょっと若気の至り的な制作秘話を掲載してて観賞後にそれを読むと物語後半の咀嚼しきれてない感に納得出来てしまうのはマイナスかなぁと思うのです。
 
個人的には忍者×SFは大好物なだけに、TVシリーズもしくは続編としてきっちりと構成された次作が観たいので敢えて辛辣になってしまっている事をお赦し下さい。



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