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たまにはこんな骨太な映画に浸るのも心地よい!!【FLIGHT】 [映像・音楽]

徐々に春の息吹が感じられる様になってきましたね。
まぁ、後一、二回は寒さの揺り返しがあるでしょうがそれもまた春の醍醐味として愉しむのも一興です(`・ω・´)キリッ
 
そんな三月に入ったいきなり、春一番が吹き荒れた日にこの映画を観てきてたのでした。周りは【機動戦士ガンダムUC・episode 6:宇宙(そら)と地球(ほし)と】に湧いてたのを尻目にね(笑)

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昨年、予告を観て以来、公開を首を長くして待っていた「ROBERT ZEMECKIS 」と「DENZEL WASHINGTON」が初タッグを組んだヒューマンサスペンス【FLIGHT】です。

このお話しは予告を観る限り、航行中に起きた機体トラブル発生で墜落しかけの旅客機を「DENZEL WASHINGTON」演じる“ウィップ・ウィトカー”機長が力業で最小限の被害で不時着させる英雄譚ばかりに目がいく構成なのですが、実際は不時着後の“ウィップ・ウィトカー”機長のお話にこそ重きを置いたヒューマン映画なのです。
ですが、いきなり冒頭にとてもじゃないけどちょっとエロくて不健康なシーンから始まりそんな状態で機長がコクピットに座っちゃいかんだろうと突っ込んでしまいたくなる酔っ払い操縦とも取れなくもない操縦までのくだりに、『あっ、この映画、二時間越えなのに果たして耐えられるかなぁ』と思ったのは内緒です(爆)

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↑カーソルを合わせると(iPhone/iPadの場合はタップすると)パンフの背表紙の画像に切り替わります。
その後、40分くらい掛けてど迫力の不時着までが描かれる事で一旦、サスペンスタッチになりいい塩梅に観客の気持ちが切り換えさられるのは流石、ゼメキス監督でした。
そして、そこから始まる“ウィップ・ウィトカー”機長の100分あまりで描かれる行動を観ると間違いなくアルコールや薬に依存してはいけないと言う気持ちとそれでも日々のストレスなどでそういうものに溺れるってこういう事なんだというものが赤裸々に描かれていくのです。
依存症もさる事ながら航空機事故ですから誰かが責任を取らされる訳でその責任のなすりつけ合いとも取れなくない大人の事情もふんだんに描かれその渦中で嘘をつく事で自分の罪を逃れるべくその嘘を突き通すのかそれとも・・・と言う葛藤の中、更に壊れていく“ウィップ・ウィトカー”機長は自分に重ね合わせる部分はほとんどありませんが何故か心に響くのが何とも言えない不思議な感じになります。
終盤の航空機事故委員会による公聴会で航空機会社側が握り潰した“ウィップ・ウィトカー”機長の嘘を暴いていく女性委員長との駆け引きは鬼気迫るものがあり、まるで法廷ドラマを観てる様な追い込み方がとても秀逸でした。そういう観点でこのパンフの表紙は実に皮肉な構図であり( ̄ー ̄)とさせられるものがありますよ。
 
最後に“ウィップ・ウィトカー”元機長のアップでこのお話は終わるのですが、非常に考えさせられる台詞なのでお聞き逃しなく。たまにはこういう話を観るのも悪くない歳になったのかなぁと劇場を後にしたのでした。



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