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いい処撮りの二時間だったよ!!【空飛ぶタイヤ at MOVIX亀有】 [映像・音楽]

今日から梅雨らしい空が戻って来ますね。
それでも夜さえ雨が止んでくれれば、ラン&ウォークも出来るしお洗濯も出来るのでどうか夜だけは雨が降らない様にと願う次第です。
 
さて、そんな今日はこの間の週末に観て来た映画のお話・その1です。


観て来たのはこの五年ほど、TVドラマ界を席巻し続ける“池井戸潤”先生の作品が初映画化と言う事で話題になっていた【空飛ぶタイヤ】です。
この作品は“池井戸潤”作品がブームになる数年前に“WOWOW”でドラマ化された事もあって知ってはいたものの、二時間の尺に果たして収まるのかと言う不安を抱きつつ、上映に臨みました。
結果から言うと“TBS”が手掛けたここ数年の作品群と違い、弁護士が絡むと恐らく難しくなり過ぎて収まり切らないであろう(主題がぼけてしまう、もしくは少し過剰かもしれないカタルシスな)部分をすっぱりと取り除き、直接、対峙する赤松運送側とホープ自動車側に絞って描き、そこに銀行と事件を調べる警察をエッセンスにバランスよく纏めた仕上がりとなっていました。それ故、“TBS”の「日曜劇場」ファンからすると物足りなく感じるかもしれませんが、映画と言うTVとはまた違ったメディアとしては凄く重厚な仕上がりになっています。個人的にたまたま自分の置かれてる立場や状況と言った事を重ね合わせて観た事もあり、凄く刺さりました。


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“TBS”の「日曜劇場」で描かれる“池井戸潤”劇場とは一線を画した出来映えに華を添えたのはメガホンを取った本木監督とは二作品で共演して縁のある深田恭子さんと佐々木蔵之介さんの助演ではないでしょうか。そして、やはり、ラスボス的役割を最近、いい人ばかり演じられたからこそ逆に響いた岸部一徳さんの狂気演だっだと思います。岸部さんの狂気に引っ張られたのかお約束の腹正しい役回りを演じる助演陣も嵌まりすぎでしたし、ねぇ。
でもまぁやっぱり、主演の長瀬智也さんと対峙するディーン・フジオカさん、そして何気に陰で動く高橋一生さんの三人に焦点を当てつつ、脇の方々が尺がなくて描けない部分をほんの数秒の演技で繋げ合う妙で成り立った映画だったので、参加者全員の連携に賞賛を贈りたいですわ。

まぁ、そう言った脳内補完が出来たのも“TBS”が「日曜劇場」でここまで“池井戸潤”作品をメジャーに押し上げた功績も少なからずあったからと言えるかもしれません。ゆえに“池井戸潤”作品が全く映像化されてない時に作った映画だったとしたら、ちょっと感想は変わったかもしれない事を最後に添えて終わりにしたいと思います。



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